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配電部門配電部門

配電部門配電部門

送配電会社は、発電所で発電された電気を、送電線を通じて消費地近くの変電所に送り、さらに変電所から配電線を通じて工場やご家庭へと届けています。
配電部門は、変電所から各ご家庭までを結ぶ配電線を維持管理し、24時間365日の安定供給を実現させる役割を担っており、配電設備を保守メンテナンスする保守業務、配電設備を建設する設計業務、配電設備の新設・更新を計画する計画業務、配電系統を運用する系統業務などの業務を担当しています。
万が一停電が発生した場合には、現場にいち早く駆けつけて復旧することも重要な業務です。「お客さまに1分1秒でも早く電気をお届けする」という社会的使命を全うするために、日頃の業務や訓練を通じて一人ひとりが使命感を持ち現場技術力に磨きをかけています。
また、配電線の安定供給と運用・管理の最適化を目指して、最新技術である「スマートメーター」、「ドローン」、「AI、IoT機器」の活用、「配電系統の自動化・高度化」の推進、「配電工事用ロボット」の導入などに積極的に取り組んでいます。
配電部門は、お客さまに最も近い技術者集団であり、当社の顔としての役割も担っています。電気に関する知識や技術の習得はもちろんのこと、お客さまとのコミュニケーション能力を醸成・育成させることで、お客さまからの信頼を得ながら、北陸地域を支え続けています。

北陸・日本の次なる姿を問い、電力インフラの明日をデザインする

北陸・日本の次なる姿を問い、電力インフラの明日をデザインする北陸・日本の次なる姿を問い、電力インフラの明日をデザインする

北陸・日本の次なる姿を問い、電力インフラの明日をデザインする
配電部 設備計画チームM・F

入社 / 2008年※所属は取材当時です

歩んできたキャリアは?

Q1歩んできたキャリアは?

私が北陸電力に入社したのは、慣れ親しんだ地元への愛着と社会貢献への思いがあったからです。学生時代に電気電子工学を学び、その知識を活かせる場所を探していました。入社後、最初の配属は七尾支社の配電サービス課でした。主に不点保修や巡視点検、作業停電切替、伐採などの業務に携わりました。特に印象に残っているのは、一人で引込線の断線復旧を行い、お客さまから直接感謝の言葉をいただいたことです。その経験が、私のバックボーンとなっています。その後、石川支社や本店配電部で設備計画策定に携わる中、より広い視野で電力供給の重要性を学びました。北陸電力管内のみならず、2011年の東日本大震災の際には東北の復旧作業に、2019年の台風の際には千葉県への応援派遣にも参加しました。北陸以外の地域でも人々の役に立てることを実感してきました。

現在の仕事、プロとして意識していることは?

Q2現在の仕事、
プロとして意識していることは?

再生可能エネルギー普及など電力を巡る環境は大きく変わり、その変化に注目が集まることが多くあります。その中で、たとえどのような変化があろうとも、電力の最終供給を担い、高品質な電力を届ける役割を果たしているのが配電部門です。私たちはお客さまに一番近い部分で電気を届けるとの使命をもって懸命に取り組んでいます。24時間365日止まることなく高品質な電力を供給し続けるためには、配電設備の維持・運用が不可欠です。この重要性は自然災害などの非常時からの復旧時はもちろん、非常時に備える平時においても変わりません。

配電設備の予算管理を担う私が特に意識しているのが、ボトルネックを見つけ出し、解決すること。必ずなにかしらの原因があると仮定し、それを一つひとつ丁寧に解決していくことで、全体の工程をスムーズに進めていきます。常に俯瞰的な視点を持ち、非効率な部分がないかを確認し、課題解決に取り組んでいます。

これから挑みたいことは?

Q3これから挑みたいことは?

私が挑戦したいと考えているのは、電力設備のスリム化です。人口減少をはじめ社会構造が大きく変化する中、北陸地域の将来を見据えたうえで、私たちは電力の安定供給を維持しながらも、その先の社会、エネルギーのあり方をデザインしていく必要があります。

この取り組みは北陸電力の将来を担う世代に負の遺産を残さないためにも重要です。維持すべき設備を見極めながら、設備最適化・新技術の導入を通じたスリム化を図ります。これにより、低廉な託送料金を実現し、北陸地域の経済発展に貢献したいと考えています。私たちの仕事は地域への影響が大きいからこそ、責任感を持ってこの課題に取り組んでいきます。

学生へメッセージを

Q4学生へメッセージを

私は配電の技術者として北陸地域に電気を届けるとともに、災害時においては他一般送配電事業者への応援で日本各地に赴きました。そこで感じたのは、どの地域でも「一分でも早く電気を届けたい」という同じ思いです。配電の技術は災害時など日本のピンチを救う力になります。地域社会に貢献したい方は、ぜひ配電の仕事を選択肢の一つに考えてみてください。あなたの力が未来の日本を支える大きな力になるはずです。

Scenes 仕事風景

配電中長期計画の策定

配電中長期計画の策定

北陸の電力需要予測にもとづき、10年間の配電線増強・廃止計画を立案します。各事業所の個別の工場や太陽光などの再生可能エネルギーの連系工事の確認、審査を行い、中長期計画に反映します。

高経年化対策工事の進捗確認

高経年化対策工事の進捗確認

電力設備は永遠に使えるわけではなく、また更新していく施工力には限りがあります。設備の寿命と更新作業の制約を考慮し、効率化、延命化、平準化を図りながら計画を策定し、進捗を確認します。

設備スリム化の検討

設備スリム化の検討

充実した設備は高い供給信頼度を維持できますが、メンテナンス不足の際には停電リスクを高め、所有コストも増加させます。需要に合わせた必要最小限の設備を目指し、スリム化を検討します。

社外との会議

社外との会議

無電柱化や託送料金制度に対応する設備形成についての日本国内の他の一般送配電事業者(電力会社)が出席する会議に参加し、業界内の課題共有や意見交換を行います。得られた知見を社内の課題解決に活用します。

能登地域に根ざし、使命と誇りを胸に安全と暮らしを支えていく

能登地域に根ざし、使命と誇りを胸に安全と暮らしを支えていく能登地域に根ざし、使命と誇りを胸に安全と暮らしを支えていく

能登地域に根ざし、使命と誇りを胸に安全と暮らしを支えていく
石川支社 能登復興推進室
七尾配電部 保守サービス課
T・T

入社 / 2018年※所属は取材当時です

入社動機は?

Q1入社動機は?

エネルギー業界に興味を持ったのは、大学時代の学びがきっかけでした。電力システムや太陽光素子、原子炉など、エネルギーに関して研究し、幅広い知識を得るうちに、この分野で働きたいという思いが強くなっていきました。そんな中、就職活動で北陸電力の社員の方々とお会いする機会があり、電力を担う仕事のやりがいや使命感を熱く語る姿に心を打たれました。学んできたエネルギーを通じて地元北陸に貢献できる仕事、それを考えたときに北陸電力はぴったりでした。

現在の仕事、その魅力は?

Q2現在の仕事、その魅力は?

電気を送り届ける役割を担う配電部門において工事時の停電交渉や、配電線事故復旧・作業停電に関わる系統操作指令など、電気系統の管理を行っています。送電・停電を遠隔で操作し、現地に指示するといった業務はヒューマンエラーによる停電や人命にも直結する重要なものです。

能登半島地震の際には、甚大な被害状況下で通常では考えられないような広範囲の停電作業を行い、多数の施工者が同時に作業する複雑な工事を何度も実施する経験をしました。そこでの私の役割は現場の状況を把握し、送電時の安全確保を徹底すること。工事全体の指揮は別の担当者が行う中、私は現場との綿密な連携を心がけました。施工者一人ひとりに確実に送電を周知し、安全を確保することで感電事故や予期せぬ停電を防ぐことができたのです。

この経験もあり、日々の業務においても電気系統管理が人々の生活に密接に関わる責任重大な仕事であることを私は強く意識しています。だからこそ、このような使命、そして達成感のある仕事に携わり、地域の安全と暮らしを支えられることが、私にとってなによりのやりがいにつながっています。

これからの目標は?

Q3これからの目標は?

太陽光発電所や電気自動車の普及により、配電系統は今後さらに複雑化していくと予想されます。この変化に伴い、送配電を担う電力会社においてもシステムや業務の効率化が必要不可欠となっています。日々の業務の中で「より良い方法があるのでは」という発想を大切にし、将来的にはその実現に向けて積極的に挑戦していきたいと考えています。現在は具体的な分野を模索している段階ですが、電力会社の常識や既成概念にとらわれることなく、新たな視点で未来の電力システムを創造していきたいと考えています。

学生へメッセージを

Q4学生へメッセージを

私たちの業界は常に変化しているからこそ、大きなやりがいを感じられます。安定供給を大前提としながら、さらに良いサービスを生み出していく。この二つの要素を両立させる挑戦に、熱い思いを持って取り組めることが魅力です。同じ使命を持った仲間と働ける日を、今から楽しみにしています。

One day 私の1日

7:40

出社、系統における異常有無の確認

出社後、配電系統における異常の有無を確認します。異常に伴い系統が変更されている場合は当日実施予定の作業停電に影響がないか判断し、当日の作業停電に伴う系統操作指令の準備を行います。

出社、系統における異常有無の確認
8:00

作業停電に伴う切替操作

作業停電に際して停電範囲を極力小さくするため事前切替操作を実施。電柱番号や開閉器の状態など、指示内容の繰り返しやオープンクエスチョンでの確認を行い、ミスのない操作を心がけます。

9:00

配電線工事のための停電操作

配電線の工事時は事前に停電範囲内のお客さまに工事時間を周知しているため、時間になったことを確認してから停電操作を行います。停電後、施工者の安全確保を確認したうえで、着工指示を出します。

配電線工事のための停電操作
13:30

工事予定箇所の現場調査

工事予定箇所に実際に足を運び、現地確認することも大切な役割の一つ。停電範囲を把握するとともに、可能な限り区域内に居住する方々と顔を合わせて作業停電の交渉を行います。

17:00

系統操作指令書作成、退社

作業停電時に参照する系統操作指令書を作成します。この指令書にミスがあると当日の操作ミスへ直結するため、操作を一つずつ確認しながら作成します。指令書を作成し、この日は退社しました。

系統操作指令書作成、退社