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火力部門火力部門

火力部門火力部門

火力部門では、石炭、石油、LNGを燃料とした、富山県に2か所、石川県に1か所、福井県に2か所の火力発電所を運転しています。現在は、当社の発電電力量の半分以上が火力発電であり、電力供給の責任を担いつつ安全・安定運転を継続しています。二酸化炭素の排出量を削減するため、石炭を燃料とする火力発電所では、木質バイオマスの混焼も行っています。
再生可能エネルギーの導入が進むにつれて、これまではベース供給力であった石炭を燃料とする火力発電所でも出力調整運転を行い、電力の需要と供給のバランスをとる調整力としての役割も果たしています。
火力発電の課題である脱炭素にも積極的に取り組んでおり、発電効率の向上につながる設備の導入や、水素やアンモニアに代表されるクリーン燃料、二酸化炭素回収といった新技術など可能性のある選択肢の調査を行い、カーボンニュートラル達成に向け進めています。
また、AIやIoT技術の導入により、発電効率の向上や運転管理、保守管理の高度化と省力化にも取り組んでいます。
火力発電所の安全・安定運転には、高い技術力と品質の確保が必要です。そのため、運転管理業務、保守管理業務、保安防災・庶務業務担当それぞれが日々研鑽するとともに、密接に連携して安全・安定運転を実現しながら、環境負荷の低減、発電コストの低減にも努めています。

変革に挑み火力発電所の脱炭素化へ

変革に挑み火力発電所の脱炭素化へ変革に挑み火力発電所の脱炭素化へ

変革に挑み火力発電所の脱炭素化へ
火力部 火力CN戦略チーム 兼
経営企画部 設備計画チーム
T・M

入社 / 2007年※所属は取材当時です

歩んできたキャリアは?

Q1歩んできたキャリアは?

暮らしに必要不可欠な電気の供給を通して生まれ育った北陸地域に貢献できる仕事に就きたい、その思いで北陸電力へ入社しました。以来、火力発電所の運転業務、建設業務、保守業務など、一貫して火力発電事業に取り組んできました。その中で、当社初、LNGを燃料とする富山新港火力発電所LNG1号機建設の計画から工事に至るまでの一連業務を担うという貴重な経験もさせてもらいました。プロジェクトで直面した課題は数えきれないほどありましたが、その甲斐もあっていざ営業運転を開始したときに込み上げてきた思いは今も強く胸に刻まれています。

現在の仕事、プロとして意識していることは?

Q2現在の仕事、
プロとして意識していることは?

現在所属している火力CN戦略チームは、北陸電力における火力電源計画や火力発電のあり方を検討する部署。現在、火力電源の脱炭素化は大きな社会的課題であり、その解決の糸口を掴むために、アンモニア・水素、CO2回収技術等といった新技術の活用に向けて日夜検討を進めています。たとえば、七尾大田火力発電所、敦賀火力発電所において、既存の石炭火力発電設備を利用したバイオマス燃料の混焼発電によるCO2低減に取り組んでいます。これにより両発電所合計で削減できるCO2排出量は年間100万トンにもおよびますが、現在はそれにとどまることなく、バイオマス混焼率の増加やクリーン燃料の導入などに挑み、さらなる脱炭素化を推進しています。火力発電は、長い年月をかけて先輩方が築きあげてきた北陸電力の大切な資産。新たな技術の活用によってそれらを次世代の後輩たちに受け継いでいく、そしてこれからも変わらず、北陸地域の人々に貢献していくこと、それが私の使命と考えています。

これから挑みたいことは?

Q3これから挑みたいことは?

今後、低炭素社会の実現に向け、エネルギー資源の有効活用や再生可能エネルギーの導入拡大が進み、少なからず火力電源の稼働率は低下していく方向にあるとは考えています。しかし、安定的に電気を作り出すことができ、調整力・供給力としての役割を果たせる火力は、今後も必要不可欠な電源であることには変わりはありません。火力は今後どうあるべきか、どのような形が最適なのか、年齢に関わらず火力部門の社員がフラットにそれに向き合い、議論を重ねることで火力電源の脱炭素化実現の解決策を生み出していきます。北陸電力には多様なプロフェッショナルが存在します。その叡智が結集すれば乗り越えられないことはないと考えています。仲間とともに、これからの火力の将来像を描き、実現していくこと、それこそが私の挑戦です。

学生へメッセージを

Q4学生へメッセージを

2050年カーボンニュートラルに加え、燃料価格の高騰、需給ひっ迫など火力部門を取り巻く環境は大きく変化しています。将来を見通すことが難しい変革期、それは逆に言えば皆さん一人ひとりが新しいことに挑戦することができ、自らの可能性を最大限発揮できるチャンスだと言えます。北陸電力、ここにはあなたを活かすフィールドがあります。あとはあなたの意志です。ぜひ私たち北陸電力火力部門の一員に加わり、地球のために、私たちの子供、孫、さらにその先の未来世代のために、新しい時代をつくっていきましょう。

Scenes 仕事風景

将来の火力電源のあり方検討

将来の火力電源のあり方検討

火力電源の脱炭素化は喫緊の課題の一つ。将来を明確に見通すことは難しいですが、次世代を担う後輩らと議論を交わし、そこでのアイデアも取り入れ、今後の火力電源のあり方の検討を進めています。

技術開発動向調査

技術開発動向調査

今後導入が期待されている水素、アンモニア、CCUSなどの新技術の開発動向を幅広く情報収集し、当社火力発電所への適用に向けた導入可能性を検討しています。

後輩社員の育成

後輩社員の育成

会社やチームの成長に後輩社員の育成は不可欠です。信頼関係の構築はもちろん、これまでの経験や先輩方から得た知識や技術を伝えます。

現場調査

現場調査

新技術の導入検討にあたって火力発電所の現場調査が必要になることも。設備仕様や構成などを考慮しながら現場調査を行い、計画に反映していきます。

LNG火力のプロフェッショナルへ日々新たな課題を解決していく

LNG火力のプロフェッショナルへ日々新たな課題を解決していくLNG火力のプロフェッショナルへ日々新たな課題を解決していく

LNG火力のプロフェッショナルへ日々新たな課題を解決していく
富山新港火力発電所
発電環境課 運営グループ
M・K

入社 / 2019年※所属は取材当時です

入社動機は?

Q1入社動機は?

地元である北陸で暮らしながら、社会に貢献できる仕事がしたいと考えていました。就職活動中、現代社会において電力設備がいかに重要かを痛感し、この業界に興味を持ちました。電気は私たちの生活を支える基盤。その供給を担う北陸電力なら、地域に根ざしながら社会に貢献できると確信したのです。地域と密接に関わりつつ、人々の暮らしを支えていく。それこそが私の求めていた、やりがいのある仕事だと思いました。

現在の仕事、その魅力は?

Q2現在の仕事、その魅力は?

天候など自然状況によって左右される再生可能エネルギーの発電量を補完し、電力の安定供給を支える大切な役割を担う重要な電源が火力発電です。特にLNGは、他の化石燃料と比べてクリーンなエネルギー源という位置づけであり、環境への配慮と電力の安定供給という社会的に重要な使命への貢献が期待されています。現在、私はLNG燃料設備の担当として日々の運転データ管理を行い、発電設備の各種パラメータを管理し、異常値の早期発見と対応に努めています。また、発電所全体の運転計画を考慮したうえで、他課との作業調整を行っています。

富山新港火力発電所のLNG燃料設備は2018年から運用が始まった比較的新しい発電設備のため、知見が浅くまだまだ検討すべき事項が多く存在します。そこが、この仕事の面白さであり、チャレンジでもあります。日々新しい課題に直面しますが、それを乗り越えるたびに成長を感じられるのが魅力です。わからないことがあれば、運営グループの先輩はもちろん、運転グループや技術課など、部署を超えて多くの方々に相談できる環境も心強いです。さまざまな見識を取り入れ、協調性を持って知識を吸収していくことが、この仕事でのやりがいにつながっています。

これからの目標は?

Q3これからの目標は?

火力発電所における現場業務を重ね、さらなる経験を積んでいきたいと思っています。私はこれまでに発電環境課で交替勤務の運転グループと通常勤務の運営グループを経験しましたが、異なる燃料をはじめとする他業務についても興味があります。富山新港火力発電所は石炭、石油、LNGと3種類の燃料を使用しているので、燃料の管理や運転方法も多岐にわたるとともに、社外の取引先とのやり取りも多くあります。このような環境において、今後はより多くの人々と積極的に関わり、幅広い知識を身につけたい、そして自分の可能性を広げていきたいと考えています。

学生へメッセージを

Q4学生へメッセージを

能登半島地震の際、震源から離れている富山新港火力発電所にも多くの被害がありました。過酷な状況の中でも協力しながら冷静に対応している所員一同の様子を見て、電力会社が果たすべき責務を痛感しました。日々の安定供給はもちろん、再生可能エネルギーの導入拡大、環境に配慮した新技術の導入、災害に強い電力インフラの整備など、電力会社でできることはたくさんあります。地域に不可欠な仕事をともに担っていく、そんな私たちの仲間になりませんか。

One day 私の1日

8:40

出社、ミーティング

出社し、最初に行うのは夜間における運転状況の確認です。その後のミーティングでは課のメンバーの1日の予定を確認し、グループ内で共有します。

出社、ミーティング
9:00

前日運転データの確認

前日1日分の運転データを確認したうえで、システムへ入力し、管理します。異常な数値を示しているものはないかなど、プラントが正常に運転していることを確認。大きな問題の予防につなげています。

10:00

他課とのスケジュール調整

発電所では日常的に機械や計器等の点検や補修を実施しています。点検作業を計画・実行する技術課と発電設備の運転を行う発電環境課とのスケジュールを調整し、点検について検討します。

他課とのスケジュール調整
14:00

課題検討、資料作成

発電所内で突発的に発生したトラブルへの対応や数年後を見据えた中長期的な課題に向けた検討を行います。検討結果について資料を作成・報告し、発電所の運用へ反映します。

17:20

ミーティング、退社

1日の終わりにはミーティングを行います。当日の運転状況や実施した作業の進捗を確認し、グループで共有。次の日の準備を行い、業務を締めくくります。

ミーティング、退社