火力部門では、石油、石炭、LNGを燃料とした、富山県に2か所、石川県に1か所、福井県に2か所の火力発電所を運転しています。現在は、当社の発電電力量の半分以上が火力発電であり、電力供給の責任を担いつつ安全・安定運転を継続しています。二酸化炭素の排出量を削減するため、石炭を燃料とする火力発電所では、木質バイオマスの混焼も行っています。
再生可能エネルギーの導入が進むにつれて、これまではベース供給力であった石炭を燃料とする火力発電所でも出力調整運転を行い、電力の需要と供給のバランスをとる調整力としての役割も果たしています。
火力発電の課題である脱炭素にも積極的に取り組んでおり、発電効率の向上につながる設備の導入や、水素やアンモニアに代表されるクリーン燃料、二酸化炭素回収といった新技術など可能性のある選択肢の調査を行い、カーボンニュートラル達成に向け進めています。
また、AIやIoT技術の導入により、発電効率の向上や運転管理、保守管理の高度化と省力化にも取り組んでいます。
火力発電所の安全・安定運転には、高い技術力と品質の確保が必要です。そのため、運転管理業務、保守管理業務、保安防災・庶務業務担当それぞれが日々研鑽するとともに、密接に連携して安全・安定運転を実現しながら、環境負荷の低減、発電コストの低減にも努めています。