１．日 時 平成２０年８月４日（月）１３：０２〜１５：０３
２．場 所 ホテル日航金沢 孔雀の間（石川県金沢市）
３．出席者
【委員】児嶋委員長、石田副委員長、大橋委員、沖野委員、梶委員、澁谷委員、高田委員、中島委員、細川委員
（計9名、50音順）
【会社】永原社長、濱田副社長、松長副社長、塩谷常務、鷹西品質管理部長、金井原子力部長（計6名）
４．議事概要
【児嶋委員長あいさつ・新委員の紹介】
○前回の委員会以降取り組んでいただいている再発防止対策を今後も水平展開していくということである。社内に限らずグループ全体にも展開している再発防止対策を報告いただき、それを確認していきたい。
○新委員の、高田千恵子氏（石川県婦人団体協議会会長）を紹介。
【発電設備に関する再発防止対策の実施状況について】
○会社から資料３にもとづき、Ｈ２０年度再発防止対策検証委員会の進め方、自律的・継続的な改革改善活動、請負者との協働体制の推進、コンプライアンス意識の状況・再発防止対策の実施状況を説明。
○委員からは、今年度も２８項目の再発防止対策を続けていくことや、グループ会社や請負会社、元請会社などへの水平展開など、さらに安全文化を深めていくことが大切との意見があった。
○次回の開催については年内を想定している。今後も北陸電力の取り組みを継続的に検証していく。
＜主な意見＞
◆Ｈ２０年度再発防止対策検証委員会の進め方
・請負者との協働体制推進など、再発防止対策の水平展開は重要。
・志賀原子力発電所では水漏れなど、些細なトラブルもあり、継続的に取り組んでほしい。
・本年度の審議方針について了承。
◆自律的・継続的な改革改善活動
・上からの指示や形を整えるだけでは、対策が形骸化するので、現場の作業員や技術員がやり易いように現場の声を吸い上げ、対策を推進していくことが重要。
・トップの役割も重要であるが、現場を統括する上で部・課長の役割は重要。上と下との結節点としての部・課長の役割を認識することが大切。
・トラブル発生時は「立ち止まって考える」ことが大切。
◆請負者との協働体制の推進
・発注者と請負者ではどうしても力関係の違い、上下関係がある。信頼関係が大切ではあるが、それが築かれていないことも考えられ、協働体制の仕組みの構築が大切。
・請負者と安全文化を共有し、浸透させる努力が必要。
・請負者への指導と、現場での確認による、安全文化と品質保証の確立が大切。
・作業や検査では、多種多様な人間が関係している。納入業者を含め北電と同じ意識を持ってもらうことが大切であり、水平展開は重要。
・会社と請負者をつなぐ社員の人選が大切。フランクな意思疎通に当たっては正しく真面目というだけでは駄目で、親しみを持ってしっかり話すことが重要。
・パートナーシップ、心と心のふれあいが大切。
◆社員のコンプライアンス意識の状況
・コンプライアンスに関しては、まだ上から下への垂直展開をしている段階のように思える。上意下達でやっているが、人間性を磨き、下からの意見を吸い上げるなど、部・課長の役割が大切。
・「社会人としての意識」と「職場の一員としての意識」は、本来同じレベルであることが望ましい。無効回答が存在することもあり、行動規範を含め、教育等で繰り返し社員にコンプライアンスを浸透させることが必要。
・関係会社に、水平展開している施策の効果の確認を行う必要がある。
・調査結果に改善傾向が見られることは評価したい。
◆再発防止対策の実施状況
・水素濃度上昇時の対応は、情報発信を含め適切であった。「隠さない・隠せない仕組み」が機能した良い事例だと評価したい。
・水素濃度上昇については、安全性に問題がなかったとはいえ、地元住民はどうしても心配する。今後も、トラブル時には、原因の説明・報告を確実にしてほしい。
・公開される情報が多いと、その分心配も増えるが、隠さず何でも説明・報告してほしい。
・再発防止対策については、トップから垂直・水平方向に意識高くやっているようだが、現場への意識の浸透を大切にしてほしい。
◆全体を通じて
・第一線社員のモチベーションを高める下支えをしてほしい。
・コンプライアンス等の徹底はエスカレートしがちになることがある。再発防止対策の実行とともに、潤いのある職場を構築していく配慮も大切。
・会社の将来を担う部・課長は、期待されすぎて荷が重過ぎるような状況。心身両面の配慮が必要。
５．配布資料
資料１．議事次第
資料２．委員名簿
資料３．発電設備に関する再発防止対策の実施状況について
委員会の模様
（左から 児嶋委員長 石田副委員長）
委員会の模様
（左から 梶委員、沖野委員、大橋委員）
委員会の模様
（左から 澁谷委員、高田委員、中島委員、細川委員）
