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再発防止対策

信頼性向上への取組み

第3回 再発防止対策検証委員会

議事概要

1.日 時  平成19年8月21日(火)13:00〜15:26

2.場 所  ホテル日航金沢 孔雀の間 (石川県金沢市)

3.出席者
【委員】児嶋委員長、石田副委員長、大橋委員、沖野委員、梶委員、澁谷委員、中島委員、細川委員 (計8名、50音順)
【会社】永原社長、濱田副社長、松長副社長、塩谷常務、鷹西品質管理部長、金井原子力部長 (計6名)

4.議事要旨

【児嶋委員長あいさつ】

○本日は「安全・品質管理の強化」や「再発防止対策のフォロー体制」等の全般的な項目の検証をお願いしたい。
○また、地震については検証委員会の役割ではないが、我々としても原子力の安全性に無関心ではいられないので、新潟県中越沖地震からどのような教訓を受け、北陸電力が現時点でどのような地震対策をとっているのかを報告してほしい。

【第2回再発防止対策検証委員会でいただいたご意見について】

○会社から、資料3にもとづき、第2回委員会での主な意見に対する会社の考え方を説明。
○委員からは特段の指摘がなく、妥当であると了解された。

【再発防止対策の具体的な行動計画について】

○会社から、資料4にもとづき、「原子力を支える体制づくり(対策No.16〜18)」、「安全・品質管理の強化(対策No.19〜24)」、「再発防止対策のフォロー体制(対策No.28)」の具体的方策、進捗状況等を報告。
○審議の結果、委員から各対策の個別の問題点・意見が出されたが、全般的には北陸電力の取組みは十分なものであり、今後も着実な進捗を期待するとの評価であった。
○次回(9月3日)は、過去3回の審議結果や社内の実施状況を踏まえ、委員会としての中間報告案を審議することとなった。

<主な意見>

◆原子力を支える体制づくり(対策No.16〜18)

○経営トップと発電部門社員とのフランク対話(対策No.16)
・現場にとって雲の上の社長・副社長が社員と同じ目線で議論していることを評価。対話内容は全員で共有化されており、参加者自身の励みになるし、会社として本気で取組んでいる姿がよく分かる。
・少数だが、フランク対話を有意義でないと感じている社員もいる。なぜ有意義と思わないのか、ネガティブな回答をフォローしていく必要がある。
・達成率100%で終わるのではなく、継続的に実施していくべき。
・経営トップによって回答に温度差がないようにしてほしい。
・現場からの貴重な意見・要望に対し、精神論で回答するだけではなく、実態に合わせてフォローをお願いしたい。
・勇気を出して自らの失敗を言い出した者には責任を免じる等の制度が必要。
・書類作成の多さには増員で対応するだけでは駄目。日常から部下に無意味な書類作りや作業をさせない等の社風が大事。
・課長が忙しいから副課長に権限を再配分とあるが、権限再配分の意思決定手続は難しいし、副課長に権限再配分しても同じことである。グループ制導入、パソコン・メールでの情報共有等、迅速な対応に向けた変革が必要。
・原子力従事者だけが損をすると感じることがないよう、原子力に誇りと使命感を持てる有意義な職場環境にすることが大切。現場の技術者が報われる仕組みが重要。

○事故・トラブル時の応援体制の整備(対策No.18)
・応援体制の整備は大切。OBや関連会社も含めて幅広く応援人材リストを作成・更新した方がよい。原子力の経験者を評価していることにもつながる。

◆安全・品質管理の強化(対策No.19〜24) 

○ 「品質管理部」設置による発電設備の品質管理の徹底(対策No.19)
・品質管理の問題でトラブルがあったため、品質管理部の設置は心強い。
・品質管理部は役所的な監督や助言ではなく、現場密着型であるべき。
・「安全」や「品質管理」は数字で見えるが、地元にとっては、心の問題であって数字で見えない「安心」が重要。「安心」には、安全運転の実績、地元との理解活動、社員が一生懸命仕事に取組む真摯な姿が外に見えることが大切。
・原子力の品質管理は、原子力の安全を確保することにより、一般の皆さまに安心いただくことが目的である。

○失敗事例に学ぶ仕組みの充実(対策No.20)
・失敗を活用してより安全にすることは素晴らしいが、原子力安全は深層防護のシステムで懐深く守られているため、「これをやらないと安全を確保できない」と誤解されないように進めて欲しい。細部を神経質につついてマニュアル・規則を増やすのは行き過ぎ。
・奨励ポイント等のおもしろい仕組みになっており、前向きに取組んでほしい。
・失敗事例の集積から全体の傾向を学習し、全社的に共有してヒューマンエラーを限りなくゼロにしていくことが重要。

○外部組織による評価の活用(対策No.21)
・各対策の実施効果により、年度末のアンケート調査で評定値が上昇することを期待。

○マイプラント意識向上のための施策の推進(対策No.22)
・職場内の問題の見える化にあたっては、何かが起きてからではなく、問題の兆候があれば、速やかに直しておくべき。

○技術教育の充実と部門横断的な法令教育体制の構築(対策No.23)
・法令教育では、行政文書のように無味乾燥、通り一辺倒なものにならないよう、実務に即した教育にしてほしい。
・わが国は「原子力ルネッサンス」の時代にある。社内のやる気を鼓舞するためにも、原子力政策大綱や原子力立国計画の教育も大事。

◆その他の対策について
 
・柏崎で問題になったが、トラブル時の住民への情報提供の充実を特に強化してほしい。
・「原子力を支えるプロを育成する仕組みづくり(対策No.25)」では、北陸電力の原子力担当者全員が臨界に関する科学技術を熟知したプロになるよう努力してほしい。

◆再発防止対策(28項目)の進捗状況について

・そろそろ各対策の進捗状況の評価が必要な時期に来ている。進捗状況を社内外で認識してもらうためにも、各対策の進捗率をパーセンテージで示した方がよい。

【地震への対応について】

○会社から、新潟県中越沖地震を踏まえた耐震安全性の確認や、新しい耐震指針に照らした耐震安全性評価実施計画書の見直しについて報告。


5.配布資料
    資料1.議事次第
    資料2.委員名簿
    資料3.第2回再発防止対策検証委員会でいただいたご意見について
    資料4.再発防止対策の具体的な行動計画について
        (参考)再発防止対策の実施状況について(写真集)


児嶋委員長児嶋委員長


石田副委員長石田副委員長


大橋委員大橋委員


沖野委員沖野委員


梶委員梶委員


澁谷委員澁谷委員


中島委員中島委員


細川委員細川委員


永原社長永原社長

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