１．日 時 平成２２年３月２３日（火）１４：００〜１６：００
２．場 所 ホテル日航金沢 孔雀の間（石川県金沢市）
３．出席者
【委員】児嶋委員長、石田副委員長、大橋委員、梶委員、小泉委員、澁谷委員、高田委員、中島委員（計8名、50音順）
【会社】永原社長、久和副社長、松長副社長、荒井常務、宮崎品質管理部長、金井原子力部長（計6名）
４．議事要旨
【委員長あいさつ】
○今回が第11回で、H21年度としては2回目の委員会である。H20年度の評価報告時に、再発防止対策が各職場での自律的な活動となるようにと注文した。今回はそれがどの程度行われているかを検証し、H21年度としての評価報告を行うこととしたい。
【発電設備に関する再発防止対策の実施状況について】
○会社から資料3にもとづき、H21年度再発防止対策の実施状況を説明。
○委員からは、「取り組みはすべて確実に行われ、コンプライアンスや安全最優先の意識も高い状態にあり、北陸電力は真摯に取り組んでいる」「今後も気を緩めずにしっかりやってほしい」等の意見があった。
○H22年度についても、再発防止対策の取り組みが風化しないよう、引き続き検証を行う。
＜主な意見＞
・原子力安全文化意識レベル調査で「安全に対する積極的な行動」など、わずかに前回を下回っているものがあるが、どう考えているか。
⇒（会社回答）前年と比較しても有意な差ではなく、全体として現状維持と考えている。さらによくしていくため、努力していく所存。
・ディーゼル発電機のトラブル対応のページはこちらから追加を指示したもの。会社としては大変な損失が出たが、安全最優先で取り組んだことは、情報公開の透明性や安全文化が定着している証と思う。
・グループ会社も含め、コンプライアンス意識が向上してきていることは評価する。
・地元から温かい意見が寄せられており、双方向のコミュニケーションがしっかりなされ、信頼関係が徐々に出来てきていると感じる。今まではそういう雰囲気ではなかった。
・2月のＷＥＢ調査で「安全最優先の取り組みイメージ」の否定層が減った（41→23％）というが、まだ元のレベル（16％）まで戻っていない。今後も気を緩めず、きちんと受け止めてしっかりやってほしい。
・取り組みから３年が経過した。これからは持続可能なものにしていくため、施策に軽重をつけたり、28項目を見直すなどの工夫が大切。
・原子力は設備的には安全が確保される仕組みになっており、あまり細かいところに神経質になる必要はない。本当に大切なことは「言いたいことが言える組織」「異常に気づく力」「チームワークで乗り切ること」などである。
・原子力に対する信頼を高めるために、これからも地元の声に耳を傾けることが重要。
・ヒューマンエラーはゼロにはならない。ＰＤＣＡサイクルをしっかり回して対応し、ナーバスにならないことが大切。
・各種アンケート調査を実施し、数値も上がってきているが、いずれは頭打ちになる。下がることもありうるが、アンケートの趣旨をよく吟味して対応すべき。
・今まで社長以下全社で取り組んできたことは貴重な財産であり、しっかり残してほしい。また今後、検証委員会が終わっても、第三者の声を活かす仕組みを考えてもらいたい。
＜各委員の意見を総じて＞
・取り組みはすべて確実に行われている。情報の透明性も確保されており、コンプライアンスや安全最優先の意識も高い状態にある。今後は、これらが維持されるよう、継続的に取り組んでいくことが重要。
【H21年度評価報告について】
○「平成21年度評価報告（案）」が審議され、一部修文のうえ、委員会報告として了解された。
また、Ｈ22年度の委員会については「隠さない風土と安全文化」の定着が一段と進んだことを踏まえて、年度末に１回開催することが適当との意見が出された。
最後に、児嶋委員長から永原社長に対し、「平成21年度評価報告」が手渡された。
＜永原社長からの挨拶＞
・今回の報告では「『隠さない風土と安全文化』の定着が一段と進んでいる」との評価をいただいた。あらためて感謝申し上げる。
・今後も、取り組みを風化させることなく、継続してまいる所存であり、引き続きご指導をお願い申し上げる。 以上
５．配布資料
資料１．議事次第
資料２．委員名簿
資料３．発電設備に関する再発防止対策の実施状況について
委員会の模様
左から小泉委員、梶委員、大橋委員
委員会の模様
左から澁谷委員、高田委員、中島委員
平成２１年度の検証委員会報告書の授受
左手前：児嶋委員長、中央：石田副委員長、右：永原社長
