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再発防止対策

信頼性向上への取組み

第5回 再発防止対策検証委員会

議事概要

1.日 時  平成19年12月10日(月)13:31〜15:35

2.場 所  ホテル日航金沢 孔雀の間 (石川県金沢市)

3.出席者
【委員】児嶋委員長、石田副委員長、大橋委員、沖野委員、梶委員、澁谷委員、中島委員、細川委員 (計8名、50音順)
【会社】永原社長、濱田副社長、松長副社長、塩谷常務、鷹西品質管理部長、金井原子力部長 (計6名)

4.議事要旨

【児嶋委員長あいさつ】

○過去4回の委員会では再発防止対策がきちんと機能するかを検証し、9月に中間報告を行った。それから3か月が経過し、北陸電力の取組みがどの程度進捗したか、内容が実現できたかを見る良いタイミング。第三者的な視点で検証したい。

【発電設備に関する再発防止対策の実施状況】

○会社から、資料にもとづき、再発防止対策の進捗状況、仕組みの機能状況、社外とのコミュニケーションの実施状況、企業風土改革に向けた取組み状況を説明。
○審議の結果、「住民とのコミュニケーションを継続し、信頼を高めてほしい」等の意見が出されたが、全般的には「行動計画に沿って順調に進捗しているとともに、PDCAも確実に行われており、着実かつ真摯に取り組んでいる」と評価された。
○次回は3月に開催し、2月末時点での進捗状況を確認するとともに、委員会としての平成19年度報告をとりまとめることとなった。

<主な意見>

◆再発防止対策の進捗状況

・「仕組み」は進捗100%達成が殆どで、良くやっている。
・研修も達成度は100%にならないといけないが、病気等の理由で対象者全員の受講が不可能なこともある。対象者が誰かは柔軟に考える必要がある。

◆仕組みの機能状況

○「隠さない・隠せない仕組み」の機能状況
・「隠さない意識」のアンケート調査では、全ての異常事象を通報することについて「形式だけで意識の変化は無い」との回答も若干見られる。常に主体的に取り組む意識を醸成することが大事。

○「法令手続の確実な実施」に向けた取組み
・河川法での報告遅れ等への対応では、部門内や全社への情報提供・水平展開が遅滞無く行われている。
・労働基準法遵守を非常に意識しているのは良いこと。一人ひとりがきちんと守らなければならないことであり、是正勧告を受ける前に教育等で注意喚起すべき。

○「原子力を支えるプロを育成する仕組み」の機能状況
・緊急時の対応力や機動力を向上する等の高次な視点でのトレーニングが大事。気づき能力向上訓練や役職者同行パトロールは「上から押し付け」の意識ではなく、そのような覚悟で進めて欲しい。
・グループ討議は色々な人から多様な視点を学ぶことができ、極めて有効。リーダーを経験すれば意識が変わるし、意見を引き出した自信にもなるので、各人が持ち回りでリーダーシップを発揮できるシステムにすべき。
・法律・安全協定等のルールは社会がスムーズに動くためのものである、という説明をしてほしい。

○「請負者との協働体制」の機能状況
・請負者とのコミュニケーションをとり協働体制を築くことは非常に重要。
・請負者から300件超の不適合報告があったが、少しでも変わったことがあったら確実に報告されていると評価できる。

◆社外とのコミュニケーション

・志賀町等の地元への説明を積極的に実施しているが、信頼回復は計算では割り切れず、「これでよい」という終わりがあるものでもない。耐震関連も含め、決して一過性のもので終わらせるのではなく、今後も対話活動を続けてほしい。
・志賀町の住民に発電所を見てもらうことは大事。今後、見学者の感想を含め、実施状況を報告してほしい。
・原子力は多重の安全設計が施されていることが分かれば安心感を増すことができる。住民に分かりやすく説明して欲しい。「安全最優先」のアピールは逆に「危険なもの」のイメージを与えてしまわないように注意すべき。
・トラブルがあったときの情報公開の体制を完備しておくことが重要。情報を早く出すことと正確性はトレードオフなので、何かが起きた時に誰がどのような話をするかをシミュレーションしておけば、いざという時に対応しやすい。
・北陸電力のプレス文はいつも硬い印象を受ける。もう少し分かりやすい言葉を用い、専門的な内容はバックにすべき。
・志賀町に勤務する従業員が地域と解け合い、地域共生型の発電所となれば素晴らしい。
・電気事業者は社会から信頼されることが極めて重要。規制行政・地方行政は電気事業者が信頼に足ると判断すれば、行政の立場でも社会に発信すべき。

◆企業風土改革に向けた取組み

・企業風土改革の取組みに終わりはない。努力を継続してほしい。
・コンプライアンス意識調査の設問「上司からの指示がおかしいと思ったら受け入れない」は不適切。「おかしいと思ったら先ず確認する」が実際あるべき行動。

【地震への対応について】

○会社から、新潟県中越沖地震を踏まえた志賀原子力発電所の対応状況を報告。

【永原社長あいさつ】

○第1回の委員会以来、各委員はお忙しいにも関わらず、一人も欠席されずにご審議いただき、誠に有り難い。毎回の貴重なご意見を受け、週一回の原子力安全信頼回復推進委員会で我が社としてどのように取り組んでいくかを議論し、一歩一歩取り組んでいるところ。
○幹部共々、今後とも叱咤とご指導を賜るよう、よろしくお願いしたい。


5.配布資料
    資料1.議事次第
    資料2.委員名簿
    資料3.発電設備に関する再発防止対策の実施状況について
    参考資料.再発防止対策の「仕組み作り」の実施例(システム関係)
      〜12月10日(月)午前中に実際の画面を確認
        (於:北陸電力(株) 地域共生本部 テレビ会議室)







システム関連の「仕組み作り」の実際の画面を確認(於:北陸電力(株) 地域共生本部 テレビ会議室)システム関連の「仕組み作り」の実際の画面を確認(於:北陸電力(株) 地域共生本部 テレビ会議室)


(左から)石田副委員長、児嶋委員長(記者会見にて)(左から)石田副委員長、児嶋委員長(記者会見にて)


(左から)梶委員、沖野委員、大橋委員(委員会にて)(左から)梶委員、沖野委員、大橋委員(委員会にて)


(左から)澁谷委員、中島委員、細川委員(委員会にて)(左から)澁谷委員、中島委員、細川委員(委員会にて)

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