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再発防止対策

信頼性向上への取組み

第1回 再発防止対策検証委員会

議事概要

1.日 時     平成19年6月9日(土) 13:00〜15:00

2.場 所     金沢全日空ホテル 孔雀の間 (石川県金沢市)

3.出席者    
【委員】 (委員は五十音順)
児嶋委員長,石田副委員長,大橋委員,沖野委員,梶委員,澁谷委員,中島委員,細川委員 (計8名)
【会社】
永原社長,燗c副社長,濱田副社長,松長常務,塩谷経営企画部長,金井原子力部長 (計6名)


4.議事次第

【永原社長あいさつ】

○8年前の志賀1号機の臨界事故をはじめ,21件の発電設備に関する不適切な取り扱いがあったことを深く反省している。

○当社は,このような事態を二度と起こさないという強い思いから,全28項目の再発防止対策を策定し,現在,その実行と定着に 取り組んでいるところ。

○当社は,安全を最優先し法令を遵守するという企業風土を創り上げてまいる所存。再発防止対策の実効性などについて,社外の皆さまから忌憚のないご意見を賜り,北陸電力を立ち直らせて頂きたい。

【児嶋委員長あいさつ】

○本委員会は,県民・市民・住民の視点から,北陸電力が策定した再発防止対策を評価・検証する。

○北陸電力の信頼回復への取り組みについて「もう大丈夫,一生懸命やってくれる」と言えるところまで議論を詰めていく。

○客観的で忌憚のない意見,正確な理解に基づく意見を述べあい,議論・検討することで委員会の役割を果たしてまいりたい。

○北陸電力は,当委員会の意見を謙虚に受け止め,安全の一層の向上に努めていただきたい。

【再発防止対策に関する具体的な行動計画について】

○会社から,「再発防止対策の具体的な行動計画(28項目)」の具体的方策,進捗状況等を報告した後,今回は「隠さない・隠せない仕組みの構築(対策bP〜5)」を中心に審議した。

○本検証委員会においては,北陸電力が生まれ変わって原子力安全への信頼回復に取り組む姿と,会社が再発防止対策をしっかり実行しているかを,外部から厳しくチェックしていくことを確認した。

○対策bP〜5については基本的に妥当であり再発防止に貢献するものと判断した。

○再発防止対策の多くは緒に付いたところであり,今後も継続的に実施状況をチェックし,効果を検証していく。

○当面,委員会を毎月開催し全28項目の検証を行った後に,委員会として報告をとりまとめる。


<主な意見>

◆志賀原子力1号機の臨界事故等へのこれまでの対応 について

・普通の住民は「臨界」の言葉に非常に動顚した。住民への説明が不足していたのではないか。専門家などは難しい説明でも分かるだろうが,普通の住民に対しては,不安を払拭する分りやすい説明が必要。

・地元の感情としては隠していたことが許せない。信頼回復にどのように取り組んでいくかが大事。

◆臨界事故の概要 について

・原子力関係者は日本のエネルギー政策を担っている気概を持って,崇高な気持ちで頑張ってほしい。

・原子力産業は地元にとって資産であるという考え方が増えてきつつある。

・現場では「我が国の安全なエネルギー供給は自分が担う」という思いが強い。これからはそのプライドと「地元の方と一緒の目線に合わせる」ことのバランスを上手くとることが再発防止につながる。

◆迅速かつ確実な対外通報・報告体制の整備(bP) について

・些細なことでも報告することになっているが,信頼関係のもとで,約束を遵守していくことが重要。今回のように事故を隠すなどとは想定もしていなかった。これからはしっかりとやってほしい。

・志賀町で導入するケーブルテレビを活用し,住民が発電所情報を確認できるようなことを検討してはどうか。

・原子炉主任技術者から社長への報告が実際に機能するために模擬訓練が必要。

・普段から定期的に原子炉主任技術者が社長に報告するなど,話しやすい間柄を作ることで,いざというときの迅速・的確な対応につながるのではないか。

◆「トラブル対策会議」運営ルールの明確化(bQ) について

・原子力の安全は現場で担当者が確保しており,規制や監視を強化する一方で,社員一人ひとりの人間性や職場環境へのケアに配慮し,現場を信頼することも重要。

◆発電所情報の国及び経営層・原子力本部への伝達(bR) について

(特に意見なし)

◆原子炉主任技術者の地位と権限の強化(bS) について

・全国的に見ても原子炉主任技術者の処遇の問題はまだまだ議論の途上である。

◆企業倫理情報窓口(ホイッスル北電)の強化(bT) について

・原子力については性悪説で考えるべきであり,内部告発の奨励と保護も必要である。独立した業務監察室が社長に直結するしくみが必要。

・原子力は特殊な分野ではなく一般の技術である。原子力だからという理由でのペナルティー強化は適切ではない。

◆その他の再発防止対策 について

・北陸電力では厳し目の仮定に立った事故解析も行われている。原因究明と現象の解明もしっかりとなされており,技術的には今回の対策で臨界事故の再発を防止できる。

◆今後の検証委員会のマスコミへの公開方法 について

・検証委員会のマスコミへの公開については,公開の方がよいという意見と,非公開の方が話しやすいという意見が出されたことから,委員長・副委員長が会社の意向も確認したうえで,今後,判断する。


5.配布資料
  資料1.議事次第
  資料2.委員名簿
  資料3.再発防止対策の具体的な行動計画

                                                                    


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