１．日 時 平成１９年９月３日（月）１３：００〜１５：００
２．場 所 金沢全日空ホテル 瑞雲の間 （石川県金沢市）
３．出席者
【委員】児嶋委員長、石田副委員長、大橋委員、沖野委員、梶委員、澁谷委員、中島委員、細川委員 （計８名、50音順）
【会社】永原社長、濱田副社長、松長副社長、塩谷常務、鷹西品質管理部長、金井原子力部長 （計６名）
４．議事要旨
【児嶋委員長あいさつ】
○これまでの３回の委員会では再発防止対策２８項目に貴重な意見をいただいた。委員の皆さんや事務局の努力で着々と進んできたが、本日審議する中間報告でひと区切りとなる。今後もまだ検証は進めていくが、これまで順調に進んできたことを感謝する。今日の審議もよろしくお願いしたい。
【第３回再発防止対策検証委員会でいただいたご意見について】
○会社から、資料３にもとづき、第３回委員会での主な意見に対する会社の考え方を説明。
○委員からは特段の指摘がなく、妥当であると了解された。
【再発防止対策全般（２８項目）について】
○会社から、資料４の添付資料３・４にもとづき、再発防止対策全般のこれまでの意見への北陸電力の対応案と、各対策の進捗状況を説明。
○委員からは「進捗率を記載することで見やすくなった」として、了解された。
【中間報告について】
○資料４にもとづき、中間報告案を審議。
○審議の結果、「北陸電力は、・・・安全性の一層の向上に努めてもらいたい」に「たゆまず」を追加し、また、「当委員会は、・・・効果の確認も含めて、厳しく継続的に検証していく」に「さらには不断の安全性確保に努めるべく」を追加したうえで、委員会の中間報告として了解された。
＜主な意見＞
・「当委員会は今後とも再発防止対策を厳しく継続的に検証していく」とあるが、委員会として「安全対策には終わりがない」旨のメッセージを発するべき。
・北陸電力が今の真摯な気持ちを忘れることがないよう、また、「２度と起こさないように」との思いを込め、「安全性の一層の向上に努めてもらいたい」に「たゆまず」を加えるべき。
【これまでの審議を踏まえて】
○各委員から、これまでの審議を踏まえた全体的な意見・感想が述べられた。
＜主な意見・感想＞
・北陸電力にはコンプライアンス教育等を通じて企業倫理最重視の意識を浸透させるとともに、再発防止対策を継続して「新たな北陸電力に生まれ変わる」ことを強くお願いしたい。
・コンプライアンスでは、まずは善良な管理者としての常識的な注意義務を果たすことが重要。そのうえで、専門的なプロとしての注意義務が問われる。
・コンプライアンスを突き詰めると組織が硬直化してしまうことを危惧する。現場の意識ややる気を継続的に注視していってほしい。
・いざというときに自分らしさを維持し、反対する人を説得して納得してもらうためには、普段から人間性を鍛練しておくことが大事。
・北陸電力が一生懸命やっていることを市民、住民に分かりやすく説明し、理解を得られるように尽力されたい。
・説明にあたっては、相手がどう受け止めるかを考え、わかりやすい言い方、表現の仕方が大事。
・専門用語を使って一般の住民を丸め込もうとしてはいけない。
・北陸電力は再発防止対策の取組み状況を今後も継続的に公表していくべき。
・原子力発電は、エネルギーセキュリティや環境問題から見ても国家的課題。全社員が重要な任務に携わっている自負心とプライドを持ち、誠実に取り組んでほしい。
・北陸電力には今の気持ちで絶えずチャレンジし、北陸地域のリーダー企業たる地位を堅持してほしい。
【新潟県中越沖地震等を踏まえた対応について】
○会社から、新潟県中越沖地震を踏まえた志賀原子力発電所の状況や対応について報告。
【中間報告の提出】
○児嶋委員長から永原社長に対し、とりまとめられた中間報告書が提出された。
＜永原社長からの挨拶＞
・２８項目の再発防止対策は、当社が一人よがりで作ったものになっていないかと心配していたが、議論いただいた結果、「十分に有効なものである」と評価していただき、感謝する。
・委員の皆さまからは「仕組み作りだけでは駄目であり、訓練が大事」や「北陸電力から一方的に発信するだけではなく、双方向の対話活動が大事」等、多くの貴重な意見をいただいた。
・２８項目の再発防止対策は概ね仕組みはできつつあるが、今後も実行を継続していくことが大事であると認識。今後も節目節目でご報告するので、よろしくお願いしたい。
５．配布資料
資料１．議事次第
資料２．委員名簿
資料３．第３回再発防止対策検証委員会でいただいたご意見について
資料４．中間報告【審議後修正版】
（左から）石田副委員長、児嶋委員長
（左から）梶委員、沖野委員、大橋委員
（左から）澁谷委員、中島委員、細川委員
中間報告の授受
（左から石田副委員長、児嶋委員長、永原社長）
