１．日 時 平成２３年２月２３日（水）１３：００〜１５：１５
２．場 所 ホテル日航金沢 孔雀の間（石川県金沢市）
３．出席者
【委員】児嶋委員長、石田副委員長、大橋委員、梶委員、小泉委員、高田委員、中島委員（計7名、50音順）
【会社】久和社長、堀副社長、本林副社長、荒井常務、宮崎品質管理部長、新村原子力部長（計6名）
４．議事要旨
【委員長あいさつ】
○今回が第12回の委員会である。本日、H22年度の評価報告をまとめるが、北陸電力は真摯に再発防止対策に取り組み、成果を挙げていると思っている。今年度の会議開催は１回だが、７月28日に志賀１号機の定期点検の様子を現地で視察をしており、実質的に２回検証することとなる。忌憚のない意見を賜りたい。
【発電設備に関する再発防止対策の実施状況について】
○会社から資料３にもとづき、H22年度再発防止対策の実施状況を説明。
○意見概要
・トラブル発生時には、迅速な連絡、原因分析および対策実施など一つひとつの対応をしっかりやっていくことが肝要である。
・住民の方々に安心してもらえるよう、適切に情報発信する努力を積み重ねていくことが大切である。
・社会的に後継者問題がある中で、技術レベルが低下しないよう、人材育成や技術継承に努められたい。
・コンプライアンス意識は着実に向上しているが、グループ会社は北陸電力と格差があるので、引き続き努力されたい。
＜主な意見＞
○通報を含めたトラブル対応、双方向対話活動について
・トラブル対応の説明の中で、異常事象の第一報通報後、５日間プラント監視を行った後に報告されているが、もう少し早くならないかとも思う。
・「いつお知らせするか」については、明確な基準は作れないと思う。専門家である北陸電力の皆さんがその都度判断して「適切な時期にお知らせしていく」ということしかないと思う。
・トラブル内容の把握と公表のタイミングについてバランスよく対応することが大事である。
・トラブル公表のたびに「またか」と思うのが率直な気持ちである。
・トラブル発生をゼロにするのは難しいが、原子力においては、個々のトラブルが大事に至らないように設計されている。今回のトラブルも安全上は何の問題もなかった。トラブル内容の軽重は一般の皆さんには判断しづらいので、公表に当たっては工夫が必要である。
・迅速な連絡、原因分析および対策実施など一つひとつの対応をしっかりやっていくことが肝要である。
・ＤＶＤで紹介のあった、地元からの激励の横断幕は「隠さない」を愚直にやってきた成果だと思う。大切なのはやはり相互の信頼関係である。
・住民の方々に安心してもらえるよう情報発信の積み重ねが大事であり、これからも努力してほしい。
○若年者とのコミュニケーション、技術継承等について
・若年者と高齢者のギャップを埋めるコミュニケーションが大切である。
・最近の若者は帰属意識が薄い。ギャップが改善しにくいのは、そういう社会環境も影響しているのではないか。ギャップを埋めるよう努められたい。
・社会的に後継者問題がある中で、技術レベルが低下しないよう、人材育成や技術継承に努めてほしい。
○コンプライアンスの徹底について
・コンプライアンス意識は着実に向上してきていることは評価する。グループ会社は取り組み開始が遅れたこともあり、北陸電力と格差があるので、引き続き努力してほしい。
【H22年度評価報告について】
○「平成22年度評価報告（案）」が審議され、一部修文のうえ、委員会報告として了承された。
最後に、児嶋委員長から久和社長に対し、「平成22年度評価報告」が手渡された。
＜児嶋委員長からの挨拶＞
・本日の検証結果を踏まえ、検証委員会としては「『隠さない風土と安全文化』は定着している」と評価する。また、検証委員会としては所期の目的は達成されたものと判断する。
・定着した「隠さない風土と安全文化」が風化しないよう、今後も努力してもらいたい。
＜久和社長からの挨拶＞
・今回の報告では、「『隠さない風土と安全文化』が定着している」との評価をいただくとともに、「検証委員会の所期の目的は達した」とのご判断をいただき感謝申し上げる。
・今後とも「隠さない風土と安全文化」が風化しないよう、気を引き締めて取り組んでまいりたい。 以上
５．配付資料
資料１．議事次第
資料２．委員名簿
資料３．発電設備に関する再発防止対策の実施状況について
資料３別冊
委員会の模様
（左から 小泉委員、梶委員、大橋委員）
委員会の模様
（左から 高田委員、中島委員）
平成２２年度の検証委員会評価報告書の授受
(左から 児嶋委員長、石田副委員長、久和社長)
