信頼性向上への取組み

第16回原子力安全信頼会議


 2019年5月10日、当社は原子力安全信頼会議を開催しました。

議事概要


1.日時 2019年5月10日(金)13:50~16:00

2.場所 金沢電気ビル 2階ホール

3.出席者   【委員】石田委員長、大場委員、中村委員、能木場委員、
            菱沼委員、山口委員             (計6名)
        【当社】金井社長、石黒副社長、大西常務、米原原子力本部副本部長、
            古谷志賀原子力発電所長、小田土木部長、吉村地域広報部長、
            上野原子力部長、木村地域社会部長、北川原子力安全推進部長
                                  (計10名)

4.議事要旨

(1)議事概要
 今回は、「志賀原子力発電所新規制基準適合性確認審査(敷地内断層)の状況について」および
「志賀原子力発電所の安全文化醸成活動の取り組み(志賀原子力発電所2号機換気空調設備フィ
ルタ損傷事象等を受けて)」を説明し、ご意見を伺いました。
 また、中村委員から「安全文化醸成の取り組みについて~メンタルヘルスの視点から」との
演題で講演いただき、意見交換を行いました。

(2)委員からの主な意見
<志賀原子力発電所新規制基準適合性確認審査(敷地内断層)の状況について>
・ 敷地内断層の審査会合においては、多様なデータをしっかり示した上で、科学的な合理性に
 基づくと、全体としてこのように判断できるという説明を行う必要があるのではないか。
 また、同じ内容であっても、説明の順番によって受ける印象が異なってしまうことがあるので、
 真摯に安全に向き合っていることが伝わるような説明の仕方を検討していただきたい。

<志賀原子力発電所の安全文化醸成活動の取り組み(志賀原子力発電所2号機換気空調設備フィルタ
損傷事象等を受けて)>
・異常徴候に気が付くという感受性を身につけるためには、設備の本来のメカニズムをしっかり
 理解している必要があると思われるので、更に知識や実践を積み上げるよう努力願いたい。
・ 知識の伝承にあたっては、過去の経験が現在も陳腐化していないことを確認した上で行う必要が
 あるのではないか。
・発電所で取り組んでいるプロ意識向上のうちの個人の活動については、各自が目標を設定して上司が
 それを確認していくという進め方であり、モチベーションアップにつながることが期待できる。その際に
 一番重要なポイントとなるのは上司が具体的にどのようにフォローアップを行っていくかだと思う。
・上司から部下に教えるだけではなく、部下(若手)が自ら上司に疑問を投げかけるといった、若手が
 受け身にならない行動を生み出す働きかけができないか。なお、それらの回答にあたっては、
 上司(ベテラン)同士で話し合い、どのように技術伝承すべきかの検討を併せて進めていただきたい。
・リスクや危険の予知活動に継続的に取り組んでいても、思いもつかないことが出てくるものである。
 今後とも、しっかりと安全活動に取り組んでいただきたい。

<安全文化醸成の取り組みについて~メンタルヘルスの視点から>
・モチベーション向上のためには、能力開発や新しい知識の習得はもちろんのこと、現在行っている
 取り組みを地域や家族に発信して、理解してもらうことも有効である。
・現在の社会情勢は、原子力のネガティブな部分が前面に出ているが、原子力の有益性や大きな可能性を
 正確に発信するなど、ポジティブな面を社会に認めてもらう活動に積極的に取り組んでいただきたい。
・機械の状態を五感を使って感じ取り、その機械がどのような状況にあるのかパズルを解くように
 頭の中で再現できる、そのような人こそがエンジニアなのだと思う。立派なエンジニアは、仕事自体が
 楽しみとなり、ストレスもあまり感じなくなると思われるので、是非そのような人材に育てていくことを
 考えていただきたい。
・ストレスの感じ方は多種多様で、人により異なる。そうすると発電所が再稼働したら、稼働することによる
 様々な変化がストレスになってしまう若者が出るかもしれないので、その点にも留意する必要がある。
・原子力災害の発生時、発電所の所員は、当事者意識も強く、大きなストレスを抱えることになるが、それを
 なかなか口に出せない雰囲気がある。ストレス管理に関しては、本店の支援も重要であり、ストレスの
 軽減への取り組みが後回しにならないよう、考えていただきたい。
・原子力発電所には、ストレスを抱えている人も多いと思うが、その人たちから相談を受けた際には、
 自分の意見を押し付けるのではなく、相手の悩みをじっくりと聴くことが大切である。

<まとめ>
・持続的な開発のためには脱炭素社会の実現が必要であり、原子力は不可欠なエネルギー源である。安全性
 確保と住民理解を前提に、原子力発電所の再稼働に向けて尽力いただきたい。
・原子力を取り巻く厳しい環境下で、志賀原子力発電所が存在し続け事業を行っていくことは、大きな困難を
 伴うと思う。そこで働く皆さんには、大きなストレス・負担がかかっていると思われる。そのような
 状況の中、長く頑張っている社員には、健康に十分注意しながら、一歩一歩前進されることを強く期待する。
         



会議の様子 1


会議の様子 2


会議の様子 3


講演の様子