信頼性向上への取組み

第3回原子力安全信頼会議

 平成24年11月28日、当社は第3回原子力安全信頼会議を開催しました。
 今回は、当社から原子力規制の動向、志賀原子力発電所の地震・津波に対する安全強化策の進捗状況のほか、耐震安全性に係る対応状況を説明し、質疑応答を交えご意見を伺いました。
 また、防潮堤・防潮壁などの安全強化策や敷地内シーム調査の現場を視察いただいたほか、大坪川ダムからの送水訓練の様子も視察いただきました。


議事概要

 1.日  時 平成24年11月28日(水) 12:50 ~ 15:35

 2.場  所 志賀原子力発電所

 3.出席者 【委員】 石田委員長、大橋委員、大場委員、山王委員、中村委員、
             菱沼委員、藤多委員(計7名)
        【当社】 久和社長、堀副社長、本林副社長、金井常務、荒井常務、
             西野志賀原子力発電所長、新村原子力部長、
             前川土木部長、宮島品質管理部長

 4.議事要旨
  (1)北陸電力からの説明
       
・久和社長の開会あいさつ後、当社から「原子力規制の動向」「志賀原子力
        発電所の状況」「志賀原子力発電所の耐震安全性に係る対応状況」に
        ついての説明及び発電所視察を実施し、その後、質疑応答・ご意見伺い。


  (2)委員からの主な意見
      [原子力規制の動向]    
       ・テロ対策が新しい規制の中に入ってきたが、悪意を持った人が発電所に
       入ってきたときにどうするかという問題であり、今までと違った視点での対応
       が必要であることを強く認識して検討いただきたい。

     [志賀原子力発電所の状況]   
       ・訓練をたくさんやっておられることは評価するが、「抜き打ち訓練」も今後は
       必要ではないか。
       ・発電所が動かないのはつらいだろうが、若い人はこの機会を前向きに捉えて、
       技術だけではなく技術以外のことも幅広く学んでほしい。会社としても講演会や
       勉強会など彼らが社会人として成長できる機会を作ってほしい。
       ・原発なしでは経済が心配。電力供給が不安定になることとコスト増になって
        しまう状況ではとても投資ができない。また、中東情勢により化石燃料が輸入
       できなくなる恐れもある。早く再稼動できるよう努力してほしい。

     [志賀原子力発電所の耐震安全性に係る対応状況]
       ・シーム問題について、「問題ないことを証明すること」は大変難しい。いろんな
       方々の意見を聞いて総合的に判断することやリスクに対する説明の仕方を
       工夫することを考えておくことも大事と思う。シーム問題は大きな関心事であり
       尽力してほしい。
       ・我々は、普段、原子力やシームの情報の入手元は活字(新聞)が中心だが、
       今日の見学も含め、こうしたきちんとした理解をしてもらう機会が非常に大事と
       思う。頻繁に講演会や勉強会を行うのは難しいかもしれないが、しっかり勉強が
       できる機会がもっと得られればよい。
       ・やはり一人でも多く実際に現地の状況を見てもらうことが最大の理解活動と思う。
       シーム問題については、調査の過程や結果について丁寧な説明をしてほしい。

     [原子力全般について]
       ・原子力については、現在、いろんなところでいろんな議論が行われており、
       今後も注視していただきたい。
       ・今後どのような状況になっても原子力を扱う優秀な人が必ず要るはずだが、
       それが十分に議論されていないのは残念。原子力関係の教育は現在大変厳しい
       状況ではあるが、若い人をしっかり世の中に出してほしい。日本の原子力を
       立ち枯れにしてはならず、我々としても留意していかなければならない。
       ・いずれにしても現場の士気の維持・向上が大事であり、厳しい状況ではあるが、
       尽力されたい。

                                            
        以 上




会議の様子1


会議の様子2


会議の様子3


視察の様子