運転データ

志賀原子力発電所1号機の定期検査

第13回 定期検査

第13回定期検査の開始について

志賀原子力発電所1号機は、平成23年10月8日から第13回定期検査を開始しました。

定期検査の概要

1.定期検査の期間

平成23年10月8日から(終了時期は未定)。
なお、停止中に実施すべき通常の作業・検査等の期間として80日程度を予定。

・定期検査開始平成23年10月8日
・発電開始未定
・総合負荷性能検査未定


2.定期検査および定期事業者検査等を実施する主な設備

(1) 原子炉本体原子炉圧力容器、炉内構造物、燃料の点検
(2) 原子炉冷却系統設備主蒸気系、給水系等の配管類、熱交換器、ポンプ、弁類の点検
(3) 計測制御系統設備原子炉冷却材圧力、流量計測装置等の計測制御系統設備の点検、校正
(4) 燃料設備燃料取扱装置の点検
(5) 放射線管理設備モニタリング設備等の放射線管理計測装置の点検、校正
(6) 廃棄設備廃棄物処理設備の点検
(7) 原子炉格納施設原子炉建屋、原子炉格納容器の点検
(8) 非常用予備発電装置非常用ディーゼル発電設備等の点検
(9) 蒸気タービンタービン本体の開放点検、主要弁類の分解点検、補機類の点検
(10)電気設備発電機、変圧器等の点検


3.燃料取替計画

原子炉内の全燃料(368体)のうち48体を新燃料に取替える予定です。


4.定期検査中に実施する主な工事等

(1) 給水流量制御装置の
  取替
給水流量制御装置の機能および信頼性の維持・向上を図るため、給水流量制御装置を取替えます。
(2) 過渡現象記録装置の
  取替
過渡現象記録装置※1の機能および信頼性の維持・向上を図るため、過渡現象記録装置を取替えます。
(3) エリア放射線モニタの
  取替
エリア放射線モニタの機能および信頼性の維持・向上を図るため、主に原子炉建屋およびタービン建屋に設置されているエリア放射線モニタ43台を取替えます。
(4) 原子炉冷却材再循環
  系の点検
経済産業省原子力安全・保安院文書「定期事業者検査における超音波探傷試験の代替措置計画策定について(指示)(平成20年2月5日)」を受けて策定した代替措置計画に基づき、構造上、超音波探傷検査※2では点検できない範囲にある配管の溶接部の点検を今回行う計画としています。今回点検を行う原子炉冷却材再循環系(B系)配管の溶接部3箇所について、同院文書「発電用原子力設備における破壊を引き起こすき裂その他の欠陥の解釈について(内規)(平成21年12月25日)」に基づき、配管内面からの目視点検を実施します。(図-1 原子炉冷却材再循環系配管の点検箇所)(132KB)

※1 過渡現象記録装置
  原子炉の自動停止等、発電所に大きな異常が発生した時に、プラントの状態および機器の挙動を自動的に記録する装置。
※2 超音波探傷検査
  材料の内部欠陥(ひび)を検出するための検査であり、調査対象部位に超音波を入射し、反射波を測定することにより、内部の状態を見るもの。



過去の定期検査の実績

実績

実施期間併入日までの
所要日数
放射線業務
従事者数
総線量平均
線量
1回平成6年4月30日平成6年8月11日75日1,846人0.18人・Sv0.1mSv
2回平成7年9月1日平成7年12月7日75日1,782人0.55人・Sv0.3mSv
3回平成8年10月17日平成9年1月17日68日1,769人0.85人・Sv0.5mSv
4回平成10年1月17日平成10年4月16日66日1,965人1.55人・Sv0.8mSv
5回平成11年4月29日平成11年8月20日90日1,998人1.75人・Sv0.9mSv
6回平成12年9月19日平成12年12月6日55日1,722人0.87人・Sv0.51mSv
7回平成14年1月14日平成14年4月26日60日1,777人1.05人・Sv0.59mSv
8回平成15年4月21日平成16年1月15日239日2,184人3.03人・Sv1.39mSv
9回平成16年9月11日平成17年1月6日76日1,739人1.14人・Sv0.66mSv
10回平成18年3月5日平成18年7月19日108日1,785人1.31人・Sv0.74mSv
11回平成19年7月7日平成21年5月13日645日3,111人2.90人・Sv0.93mSv
12回平成22年6月12日平成22年9月29日81日2,249人1.41人・Sv0.63mSv

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