高経年化対策
高度経済成長期以降に建設した設備を着実かつ適切に更新し、将来にわたり安定供給を確保していくために、高経年化対策長期方針を策定しています。
取組みにあたっては、外部環境にも対応しながら進め、PDCAを展開し、継続的な改善に取り組んでいます。
Ⅰ 長期的な高経年化対策の取組み
長期的な高経年化対策の必要性
施工年分布に従って更新を行うと、高度経済成長期に建設した設備数の「山」により急激な工事量の増加への対応が施工面で困難となります。

高経年化対策の具体的な取組み
設備の施設年分布に従って更新を行うと、高度経済成長期に建設した設備数の「山」により、 急激な工事量の増加により施工力の対応は困難となり、取替費用の増大も想定されます。
そのため、状態の悪い設備の計画的な更新、および設備状態を見極めた延伸等により、工事量を平準化し、長期的な観点で適切な工事量を着実かつ継続して実施することにより、安定供給維持と費用抑制の両立を図っていきます。

Eリーグ北陸 -施工力の維持・向上-
当社は北陸の送配電工事会社と「Eリーグ北陸」という企業グループを立ち上げ、インターンシップや就職説明会の場で、パンフレットや映像等を活用し、工事従事者の確保・定着に向けた活動を行っています。
Ⅱ 長期的な方針を踏まえた更新計画
当社の長期的な方針には、高経年化設備更新ガイドライン※の考え方を取り込んでいます。
長期方針(長期更新水準)を踏まえ、工事量、投資額を最適化しつつ、施工力の対応可否も確認し、更新計画を策定しています。
また、安定供給の指標として、高経年GLに定められたリスク量を現状維持できるよう更新対象設備を選定しています。
※2021年12月に電力広域的運営推進機関が策定・公表(以下、高経年GLという)