再生可能エネルギー主力電源化


再エネ開発の積極的推進

2030年度代早期の再生可能エネルギー開発量を目標に掲げ、水力発電電力量の増加や石炭火力発電所におけるバイオマス混焼比率増加等の諸施策を推進するとともに、お客さまの脱炭素ニーズに合致するオフサイト・オンサイトPPA(太陽光等)の開発等により脱炭素化を目指します。


再生可能エネルギー開発目標



水力発電電力量の拡大

水力発電所の新設や老朽化設備のリプレース等による水力発電電力量の増加に取り組み、電源の脱炭素化を推進します。

水力発電所の新設

北陸電力は、「鶴来古町発電所」を開発したほか、「花立発電所」の新設工事を予定しています。
また、北陸電力グループの黒部川電力㈱が「新姫川第六発電所」、北陸電気工事㈱が「木本小水力発電所」、北電技術コンサルタント㈱が「別又谷発電所」を開発したほか、日本海建興㈱が「境川由谷発電所」の新設工事を予定しています。

発電所
出力
発電電力量
運転開始時期
CO2削減量
新姫川第六
27,900kW
0.88億kWh/年
2022年4月(運開済)
約41,000t-CO2/年
木本小水力
660kW
0.03億kWh/年
2023年4月(運開済)
約1,587t-CO2/年
別又谷
440kW
0.02億kWh/年
2024年6月(運開済)
約1,110t-CO2/年
鶴来古町
584kW
0.05億kWh/年
2025年5月(運開済)
約2,110t-CO2/年
境川由谷345kW0.02億kWh/年2027年8月(予定)約950t-CO2/年
花立2,000kW0.11億kWh/年2030年(予定)約5,000t-CO2/年

老朽化設備のリプレース

運転開始から時間が経過した以下の水力発電所について大規模な改修工事を実施しています。

発電所
改修前出力と増加出力
運開時期
北陸電力
馬場島21,700kW  (+150kW  )2025年5月(運開済)
白山
1,470kW  (+110kW  )
2025年7月(運開済)
明島
4,700kW  (+200kW程度)
2025年8月(予定)
足羽
3,000kW  (+200kW程度)
2026年3月(予定)
大日川第二
15,200kW  (+600kW程度)
2026年4月(予定)
三ツ又第一
13,000kW  (+500kW程度)
2027年5月(予定)
白峰
15,100kW (+1,300kW程度)
2027年5月(予定)
長棟川第一4,000kW  (+200kW程度)2029年4月(予定)
富山共同
自家発電
葛山
25,000kW  (+676kW  )    
2023年5月(運開済)
見座
25,500kW  (+800kW程度)
2026年5月(予定)
合計
128,670kW (+4,736kW程度)


AIの活用による発電電力量の増加

AIを活用したダムへの水の流入量を予測するシステムの開発を行い、発電所運用の最適化による発電電力量の増加に取り組んでいます。同システムについては、流入量予測による治水や発電電力量増加に関心のある他事業者への販売も行い、幅広くサービスの提供を進めていきます。

AIの活用による発電電力量の増加


洋上・陸上風力発電事業の開発可能性調査の実施

北陸電力は、富山県下新川郡朝日町において陸上風力発電事業の開発可能性調査を実施しており、2021年 9月に環境アセスメントを開始しています。また、福井県あわら沖においても、中部電力㈱・㈱OSCFとともに洋上風力発電事業を検討しており、開発可能性調査を実施しています。現在、風況や海底地盤の調査を行っています。
今後も北陸エリア内外において風力発電の可能性調査を進めていきます。



アンモニア・水素等の脱炭素技術の活用に向けた検討

燃焼時にCO2を排出しないアンモニアや水素は、2050年カーボンニュートラルに資する燃料のひとつとして期待されており、今後火力発電所等での活用に向けた検討を進めていきます。
その一つとして、2021年度には独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構、丸紅㈱、WoodsideEnergy Ltd.、関西電力㈱と共同で、「豪州から日本へのクリーン燃料アンモニアサプライチェーン構築に関する事業化調査」を実施しました。今後も、アンモニアサプライチェーンの構築に向けて検討を進めていきます。