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原子力部門原子力部門

原子力部門原子力部門

当社は、将来にわたり安定して電気をお届けするために電源のベストミックスを目指しています。なかでも、供給安定性および経済性に優れ、地球環境にも優しい原子力を、電源多様化の中核に位置付けており、石川県羽咋郡志賀町において志賀原子力発電所1号機および2号機の運転・保守管理業務などを行っています。
原子力発電所は、幅広い技術の集積から成り立っており、原子力を専攻した人に限らず、電気・電子、機械、化学など様々な分野の専門性を持った社員が発電所の運転・保守などに活躍しています。
また、電力各社と協力して、安全性・信頼性の向上に向けた研究、原子燃料サイクルや放射性廃棄物処理処分の確立に向けた研究、海外の原子力事業者との交流なども行っています。
2011年3月に発生した「東日本大震災」により、東京電力株式会社福島第一原子力発電所において重大な事故が発生したことは、大変深刻な事態と受け止めています。この事故を踏まえ、「安全性向上施策」を着実に実施していくことで、今後も志賀原子力発電所の安全性をより一層高める対策に継続的に取り組んでいきます。

グローバルな舞台での経験を糧に日本の国力向上のために歩んでいく

グローバルな舞台での経験を糧に日本の国力向上のために歩んでいくグローバルな舞台での経験を糧に日本の国力向上のために歩んでいく

グローバルな舞台での経験を糧に日本の国力向上のために歩んでいく
原子力部 原子力安全設計チームK・N

入社 / 2010年※所属は取材当時です

歩んできたキャリアは?

Q1歩んできたキャリアは?

私は関東の大学で学んでいましたが、家族からの地元で働いてほしいとの言葉に心を決め、北陸電力へ入社しました。入社後、志賀原子力発電所で運転員として当直勤務に就き、その後は機械設備の保守・点検業務を担当しました。福島第一原発事故以降は、新規制基準に対応するための改造工事の設計に携わり、より安全性を高める取り組みに尽力しました。さらに、技術力向上のため、米国GE社での長期研修にも参加。また、世界原子力発電事業者協会(WANO)の東京センター議長の技術秘書も務め、世界中の電力会社の社長や社長経験者等の話を伺うなどグローバルな環境での業務経験も得ました。このように一貫して原子力に関わり、技術者としての知見とネットワークを広げてきました。

現在の仕事、プロとして意識していることは?

Q2現在の仕事、
プロとして意識していることは?

原子力はエネルギーのベストミックス、エネルギー自給率、二酸化炭素排出量削減の観点から引き続き重要な電源だと考えています。北陸電力が保有する唯一の原子力発電所である志賀原子力発電所について、私は再稼働に向けた総括業務を担当しています。早期再稼働という重要なミッションの中核的部門の責任者として、地域のみなさまの理解を得ながら、日本の国力増強に貢献できるよう取り組んでいます。

このような業務に取り組む中で強く意識しているのが、多様な背景を持つ人々とのコミュニケーションの大切さです。これは米国長期出張やWANO東京センターでの勤務時期に学び、現在でも私が大切にしている考え方です。原子力発電所の再稼働は困難の伴うミッションですが、その実現に向けてはお互いの認識を合わせ、同じ目標に向かって進むための努力が不可欠だと実感しています。

これから挑みたいことは?

Q3これから挑みたいことは?

北陸電力を真にワンチームな組織にする、それが私の挑戦したいことです。これからもっと地域のために、北陸の未来のために北陸電力が歩んでいくためには、組織全体が一丸となる必要があります。重要なのは同じ認識のもと、同じ目標を持って努力していくマインドを根付かせること。また、お互いを思いやる文化も大切です。将来的には自分のためよりも周囲を優先する考え方が組織全体に浸透し、世代を超えて引き継がれていくことを目指したい。これを念頭に私自身が率先して行動し、周囲にも良い影響を与えていきたいです。そうすることで、持続可能な強い組織づくりに貢献できると信じています。

学生へメッセージを

Q4学生へメッセージを

今の時代は情報過多で、SNSやAIの発達により選択肢が多くなりました。技術革新で単純作業は減り、仕事の要求は高まる一方です。そのため不安を感じる方も多いかもしれません。しかし、だからこそ人間同士の支え合いが大切です。自分のためだけでなく、周りのために一所懸命がんばること。この思いやりこそが、技術にも勝る人間の美徳だと私は考えています。北陸電力はそのような思いを感じられる職場であり、美徳をもった社員がたくさんいます。みなさんには、その純粋さとまっすぐさを武器に、失敗を恐れずチャレンジしてほしいです。

Scenes 仕事風景

発電所・原子力本部(志賀町高浜)との組織内コミュニケーション

発電所・原子力本部(志賀町高浜)との
組織内コミュニケーション

月に1回程度、Face-to-Faceで打合せを実施し、発電所や原子力本部(志賀町高浜)と懸案事項・今後の予定についてすり合わせを行います。TV会議なども活用し、常にお互いの認識を合わせて同じ目標を持つための高頻度かつ綿密なコミュニケーションを心がけています。

安全性向上工事予算の総括

安全性向上工事予算の総括

原子力発電所の安全確保へ、安全性向上工事予算をまとめます。あわせて本社からの設計が発電所側にスムーズに連携され、迅速に工事に着手できるようマネジメントを行っています。

設計及び工事計画認可申請の事務局業務

設計及び工事計画認可申請の事務局業務

設計及び工事計画認可申請書対応における事務局として、全体をとりまとめる役割を担っています。この日はメーカーへ発注中の委託工事に関する打ち合わせを行いました。

組織改善案の提示

組織改善案の提示

米国GE社での研修、WANO東京センターでの経験を踏まえ、さらなるレベルアップを目指しています。組織改善の提案を不定期に実施し、チームの成長を促進します。

原子力発電の現場最前線で安全・安心の両立に向き合い続けていく

原子力発電の現場最前線で安全・安心の両立に向き合い続けていく 原子力発電の現場最前線で安全・安心の両立に向き合い続けていく

原子力発電の現場最前線で安全・安心の両立に向き合い続けていく
志賀原子力発電所 発電部 燃料炉心課
兼 技術部技術課
T・Y

入社 / 2020年※所属は取材当時です

入社動機は?

Q1入社動機は?

私は大学で核融合発電について学ぶ中で、原子力発電にも強く惹かれるようになりました。社会的影響が大きく、エネルギーを通じて社会を支える役割に魅力を感じたからです。さらに、私の出身地である北陸と密接に関わり、この地域の未来に寄与できる企業であることも、大きな決め手となりました。地元に貢献しながら、社会にとって不可欠なエネルギーを提供できる、という思いで入社を決意しました。

現在の仕事、その魅力は?

Q2現在の仕事、その魅力は?

原子力発電はウランを核分裂させて得られる熱エネルギーを利用して水を蒸気に変え、その蒸気でタービンを回して電気を生み出す発電方法です。私が携わる仕事の魅力は、原子力発電所の心臓部とも言える炉心管理に直接関わることができる点にあります。私たちは、核燃料の管理から装荷、炉心の状態評価まで、原子力発電の根幹を担う重要な業務に携わっています。核燃料の取り扱いについては、遵守すべき法令や制限が数多く存在し、炉心管理には常に緊張が伴います。2024年の能登半島地震における緊急時対応を通じて、この業務の重要性を改めて認識しました。このような環境で働くことはプロフェッショナルとしての成長を実感できる機会でもあります。

現在、長期停止状態からの再稼働を目指して、新たな運転方法や燃料配置の検討を行っています。非常にチャレンジングな課題で、私たちの創意工夫が求められます。この難易度の高い目標に挑戦できることも大きな魅力です。さらに、志賀原子力発電所には、経験豊富な上司や先輩から学べる環境も存在します。彼らの知識や経験を吸収することで、自身の技術力を向上させ、業務に活用できることにやりがいを感じています。

これからの目標は?

Q3これからの目標は?

原子力発電は日本のエネルギー供給を支える重要な電源であり、その志賀原子力発電所の再稼働は電力の安定供給と環境保全の両面で大きな意義があると考えています。再稼働に向けては適切な炉心設計や管理、燃料の取り扱いがこれまで以上に重要になります。そのため日々の業務を通じて経験を積みながら、最新の知見を積極的に取り入れ、炉心に関する知識を深めていきたいと思っています。

さらに、地域の方々との信頼関係の構築にも注力していきたいです。地域社会と密接に関わり、ともに発展していくのは北陸電力の存在意義そのものです。東日本大震災や能登半島地震以降、原子力発電所に対する社会の注目度は高まっています。だからこそ、安全性の向上に努め、地域のみなさまに安心していただける発電所を目指すことが、私たちの大きな使命です。この使命を胸に、責任と誇りをもって原子力発電所の未来を支えていきたいと考えています。

学生へメッセージを

Q4学生へメッセージを

原子力発電所には多様な分野の専門家が集い、その知見を融合させながら業務にあたっています。バックグラウンドにとらわれず、自分の専門性や興味を活かしながら、様々な分野と関わることができる点が魅力です。私自身も勉強中の身ですので、みなさんと切磋琢磨し、ともに成長していきたいと思っています。

One day 私の1日

8:40

出社、課内ミーティング

課内の朝礼とミーティングから1日が始まります。ここでは、各種唱和や連絡事項の周知を行い、業務進捗や当日の業務予定を確認します。安全第一を心がけ、課内全体の連携を確認する重要な時間です。

出社、課内ミーティング
9:30

管理区域パトロール

放射線管理区域をパトロールし、使用済燃料貯蔵プールやその周辺の現場を確認します。双眼鏡やライトを用いて、プールへの異物混入がないこと、燃料の貯蔵状態が健全であることを確認し、貯蔵設備全体の安全性を確保しています。

13:00

設備更新の打ち合わせ

燃料炉心課で管理する設備更新やその他の委託業務について、仕様調整の打ち合わせを実施します。打ち合わせ後には議事録を作成して進捗管理を行うことで、中長期の更新作業が円滑に進行するように管理しています。

設備更新の打ち合わせ
16:30

工程調整会議

燃料炉心課の担当として、発電所内の部門を超えて開催される工程調整会議へ出席します。ここでは所内全体の作業実績や予定の共有、作業実施に伴う火気使用禁止等の諸規制の周知を行い、所内全体の調整を図ります。

17:10

終業ミーティング、退社

1日の終わりには、課内で作業状況を報告します。進捗内容に応じて時間外作業を行うこともありますが、帰宅後は趣味の映画鑑賞を楽しむことでリフレッシュしています。

終業ミーティング、退社