プレスリリース・記者会見

「2025年度第2四半期(中間期)決算」松田社長会見要旨

2025年10月30日
北陸電力株式会社


 本日は、大変お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。 

 日頃、皆さまには、当社の事業運営に格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。

 それでは、まず、2025年度第2四半期決算について、お手元の資料に基づき順次説明させていただきます。

 はじめにスライド1の「販売電力量」ですが、小売販売電力量は、120億8千万kWhと、前年同期に比べ4億5千万kWhの増加となりました。
 これは、今夏のいわゆる酷暑の影響により、全体的に冷房需要が増加したことや、これに加え、電力において、契約電力が増加したことなどにより増加したものです。
 卸販売電力量は、49億4千万kWhと、前年同期に比べ10億3千万kWhの増加となりました。これは、卸電力取引所への販売が増加したことによるものです。
 この結果、総販売電力量は、170億2千万kWhと前年同期に比べ、14億8千万kWhの増加となりました。

 次に、スライド2で「連結決算概要」について説明いたします。
 中段の表をご覧ください。
 連結売上高は、4,031億円と、前年度に比べ171億円減少し、4年ぶりの減収となりました。これは、総販売電力量の増加に伴う収入増があった一方、燃料価格の低下による燃調収入の減少などがあったことによるものです。
 連結経常利益は656億円と前年度に比べ55億円増加し、2年ぶりの増益となり、5年ぶりの減収増益決算となりました。
 特別利益については、2024年度決算時にもありましたが、全国の送配電事業者が、資金を積み立てし、能登半島地震のような災害が発生した場合に扶助を行う制度があります。この制度により、能登半島地震の今期分として、北陸電力送配電へ18億円の交付を受けているものであります。
 親会社株主に帰属する当期純利益は481億円と39億円の増益となっております。
 また、中間配当については、前回にお示ししたとおり、1株あたり10円といたします。

 続きまして、連結経常利益・当期純利益の変動に影響している燃料費調整のタイムラグについて説明いたします。
 スライド3「燃料価格と燃料費調整額の期ずれ影響」をご覧ください。
 当社主力の燃料諸元である「石炭」や「為替」については、昨年に引き続き低下傾向で推移しております。制度上、燃調収入の基になる燃料価格は、実際購入して消費する燃料価格に遅れて適用されます。2025年度に入り、その価格の低下変動が前年より大きくなったことから、前年の期ズレによる差益より、今年度の差益が大きくなっていることがお分かりになると思います。

 具体的な数字としては、スライド4の連結経常利益の変動要因のタイムラグ差にありますように、昨年度のタイムラグは+20億円でしたが、今年度のタイムラグは+60億円であり、その差引である40億円程度がタイムラグ差で好転したということになります。
 前年対比でのこれ以外の変動要因としては、マイナス要素として七尾2号のバイオマス混焼設備の運転開始や、水力発電設備の改良に伴う減価償却費や撤去費用などの設備関連費等増加により30億円の悪化、一方、プラス要素として小売販売の増加などによる総販売の増で40億円程度、好転しております。
 これらにより、連結経常利益は656億円となりました。

 次に、スライド5で「2025年度業績予想および期末配当予想」について説明いたします。
 まず、総販売電力量についてですが、第2四半期までの増加を踏まえ、前回公表から30億kWh増加の330億kWhとしました。
 連結売上高については、総販売電力量の増加に伴う増収の一方、燃料価格の低下による燃調収入の減少や、更に北陸電気工事が、8月に、連結子会社から持分法適用会社となったことにより、下期の売上高が計上されなくなったことから、4月公表値を据え置きとさせていただきます。
 利益については、経常利益は前回公表から200億円増の650億円、親会社に帰属する当期純利益は前回公表から180億円増の480億円に修正いたします。
 また、2025年度期末配当につきましては、年度の利益予想等を踏まえ、1株あたり2円50銭増配の1株あたり12円50銭に増配し、年間20円を22円50銭といたします。

 次に、スライド6で、前回4月に公表した連結経常利益450億円からの変動要因について説明いたします。
 好転要因として、第2四半期決算までに発生した、総販売電力の増加により140億円程度、燃調タイムラグ差益により50億円程度、諸経費の減少により10億円程度、それぞれ好転を見込んでおります。

 以上が2025年度第2四半期決算の概要です。

 続きまして、「北陸電力グループ新中期経営計画<2023~2027年度>における財務目標の見直し」について説明いたします。
 今般、2023年度に策定した当社グループの新中期経営計画は折り返しを迎えました。
 新中期経営計画の成果や当初目標を上回る進捗を踏まえ、更なる企業価値の向上を目指す観点から、これまでの経営の3本柱等を堅持しつつ、よりチャレンジングな財務目標に上方修正しました。

 具体的な見直し内容については、「財務目標見直しの概要」のにある表をご覧ください。
 将来の需要増を踏まえた電力の安定供給と脱炭素化という社会的要請へ対応するとともに、北陸地域の復興および発展に貢献し続けるため、連結経常利益はこれまでの450億円以上から550億円以上に上方修正いたします。なお、連結経常利益については、単年の目標に加え、3か年累計で、1,800億円以上とする目標も設定しております。

 次に、連結自己資本比率は20%以上から25%以上に上方修正いたします。

 そして、連結自己資本利益率、いわゆるROEについては、資本効率を意識した経営を行う観点から、新目標の自己資本比率25%を達成する中でも、引き続き8%以上の確保を目指してまいります。

 また、株主還元に関する方針としましては、一定程度回復した自己資本比率を踏まえた『株主還元』および『財務基盤』の強化により、皆さまの期待にお応えし続けてまいります。

 最後になりますが、当社グループは、地域に根差した責任あるエネルギー事業者として、新たな目標を達成し、厳しい変革の時代【Change】の中、これを機会【Chance】と捉え、果敢に挑戦【Challenge】する当社3Cの取組みを、未来志向でより一層推進してまいります。

 私からの説明は以上になります。


発表資料はこちら(下記URLリンク)から

資料 2025年度第2四半期(中間期)決算について
    https://www.rikuden.co.jp/press/attach/25103001.pdf

資料 北陸電力グループ新中期経営計画<2023~2027年度>における財務目標の見直し
    https://www.rikuden.co.jp/press/attach/25103002.pdf

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