送配電網の次世代化

再生可能エネルギーの大量導入・電気自動車（ＥＶ）・蓄電池の普及拡大を踏まえ、配電系統の高度化、ノンファーム型接続・再給電方式等の送配電網の次世代化に取り組んでいきます。

配電系統の高度化に向けた取組み

配電線へのセンサー開閉器の導入により、正確な電圧・潮流の把握に加え、電圧調整器の最適運転による適正電圧の維持・電力の品質向上および最適な設備形成に取り組んでまいります。また、ＥＶ普及拡大に伴う三相電圧のアンバランスを解消するため、高速かつ相毎に電圧制御する次世代ＳＶＲの開発・導入を進めていまいります。

ＬＲＴ：Load Ratio control Transfomerの略。
                    電圧の変動に応じて変圧器の負荷をかけた状態で、巻線のタップを切り換えて電圧を調整する装置
ＳＶＲ：Step Voltage Regulatorの略。
                    配電線の線路途中に設置し、自動で変圧器のタップを切り替えて電圧を調整する装置

ノンファーム型接続・再給電方式に向けた取組み

再生可能エネルギーの大量導入に伴う系統制約の顕在化に対応するため、平常時の混雑回避を目的とした「ノンファーム型接続※１・再給電方式※２」への対応に取り組んでいきます。

※１　電源を新たに系統へ接続する際、空き容量が足りない状況であっても出力制御等を条件に接続を認める取組み
※２　予め混雑送電線を特定せず、混雑が発生する(あるいは発生する可能性が高い）と判断した段階で混雑処理を行う