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原子力発電とは



原子力発電のしくみ

 我が国で使用している商業用の原子炉には、沸騰水型軽水炉(BWR、原子炉の中で蒸気を発生させる)と加圧水型軽水炉(PWR、原子炉でつくられた高温高圧の水より、蒸気発生器で蒸気を発生させる)があり、どちらも発生した蒸気はタービンに送られ、タービンの回転を発電機に伝えて発電します。


沸騰水型軽水炉(BWR)と加圧水型軽水炉(PWR)の違い

 BWRもPWRも、原子炉で原子炉で蒸気を発生させて発電タービンを回す点や、非常時に原子炉を停止させ冷却に移行させる過程は同じです。また外部電源や交流電源の構成にも大きな違いはありません。
 PWRの場合、炉心を通る水が格納容器内だけを循環しているのがBWRとの大きな違いです。炉心を通る水(1次冷却水)は加圧器によって圧力が高められ、300度の高温でも蒸気になりません。蒸気になるのは蒸気発生器内の熱交換プロセスで熱せられる、放射性物質を含まない2次冷却水となります。この方式の場合、格納容器はBWRに比べ約5倍の容量と大型になります。
 その他にも原子炉の減圧、冷却方法、電源設備の設置場所なども異なりますが、具体的な違いは原子炉によります。


水蒸気をつくる


志賀原子力発電所では

 志賀原子力発電所1号機、2号機ともに沸騰水型軽水炉(BWR)ですが、志賀原子力発電所2号機はより安全性・信頼性を高めた、改良型沸騰水型軽水炉(ABWR=Advanced Boiling Water Reactor)を採用しています。

 【関連】志賀原子力発電所1号機、2号機