未来を切り拓く 変電 使いやすく変える。

変電 当たり前の日常を支えるために、自分ができることを全力で取り組みます。

金沢電力部 変電工事課
小谷 真澄

複数案件を正確にスケジューリング

 変電機器の取替工事に関する設計や工事管理を行っています。機器によって取替周期が決まっていて、リストに従って順次工事を進めています。過去に類似工事を担当した先輩にアドバイスを得ながら計画を進めますが、工事の設計~発注~現地工事まで、5年程かかる長期的な仕事がほとんどです。現在、私が受け持っているのは、発注段階にある工事を含めて5件ほど。そのほかにもプラスαで数件担当しています。

 複数案件を同時進行しているため、スケジューリングは最も大事な要素。一度機器を取り替えると50〜60年は使うので、やり直しは許されません。工事において焦りはケガやミスにつながるおそれがあるため、過去の工事実績も参考にしながら無理のない工程を組むことが大事です。未来の工事を考えながら、現在手掛けている工事を進めているので、「今、西暦何年?」と混乱する時もあります。

 変電工事課に配属されて2年がすぎ、大きな工事もやらせていただいていますが、すべての工事ができるかというとまだまだ。もっとたくさん経験を積んで、一人前になれるよう努力していきたいです。

現場に足を運び、現場から学ぶ

 私はまだ経験年数が浅いので、周りの仲間にとても助けられています。変電工事課内では、同僚がどんな工事案件を進めているか敏感にアンテナを張っていて、工事工程などに悩んでいる仲間にアドバイスするチームワークが根付いているのでとても心強いです。

 仕事を進める上で大事にしているのは、やはり安全最優先。工事が始まると私は管理者にまわり、実際に作業する訳ではありません。すべての作業員が絶対にケガをしないよう、その場で作業者の方とより安全な策を協議しながら、現場で改善するようにしています。自分で経験することで、次に同じような工事がある時に具体的に考えられるようになります。やはりすべての学びは現場にあると思っています。

デジタルツールを駆使して広域を管理

 記憶はどうしても曖昧になっていくので、工事過程は必ず写真に記録し、データベースとして図面と一緒に残すことで、自分自身や他の担当者が今後仕事に活かせるよう心がけています。

 また、スマートグラス(カメラを搭載したメガネ)を導入し、現地にいる工事課員や作業員が見ている目線を事務所内と映像で共有できるようになりました。石川に工事課は一つしかなく、能登半島の先端から福井県境まで石川県全体の幅広いエリアを管轄していますが、現地と事務所でリアルタイムで打ち合わせしながら作業を進められるようになり、時間短縮とミスの低減にも大きくつながりました。

 この仕事は,新しいものを発明したり,生活に劇的な変化をもたらすようなものではありません。ただ、10人いたら10人全員が必要だと感じるものを提供する仕事だと思っています。実際、仕事中にお客さまと話をする機会はほとんどありませんが、住民の方の当たり前の生活、日常を陰から支えているという自負を持って、全ての仕事に対して後悔しないよう、自分にできることを100%出し尽くしたいと思っています。

使命を胸に。 小谷 真澄

「届けるのは北陸を愛するエネルギー」