eね!サポート 2021年5月版-Vol.133-

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□  北陸電力メールマガジン「eね!サポート」2021年5月版/Vol.133

        ~お客さまの省エネをお手伝いします~
                                  □
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こんにちは!北陸電力 エネルギー営業部です。

いつも北陸電力メールマガジンをご覧いただきありがとうございます。

あっという間に5月も終わりです。このゴールデンウィークはどう過ごされた
でしょうか。富山県砺波市では「チューリップフェア」が入場時間帯と人数を
絞った「チケット予約制」で開催されました。15万人ほどの来場者の数は2019
年の33万人に比べると55%減ですが、混乱もなく多くの人が楽しめたことは良
かったのではないでしょうか。
衣替えから梅雨へと季節は移りますが、新生活に慣れつつも、まだまだ新緑の
ような瑞々しさを保つ新入生・新入社員に負けず、気持ちはフレッシュに6月
を迎えましょう。

今月号は話題の「カーボンニュートラル」の解説と、各種補助金についての続
報をご紹介します。




▼INDEX────────────────────────────┐
▽・エネルギーの話題から … カーボンニュートラルの実現に向けて
▽・省エネお役立ち情報 … 2021年度各種補助事業のご紹介(続報)
▽・北陸電力からのお知らせ … 首都圏のお客さま向けメニューについて
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※本メールは、配信を希望いただいた方にお送りしております
※新規登録・配信先変更・配信停止のお手続きは、文末をご覧ください





□■eね!サポート情報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


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○●エネルギーの話題から
┗━┛

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~カーボンニュートラルの実現に向けて~
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最近『カーボンニュートラル』という言葉を見聞きすることが多いと思います
が、注目の発端となった1つに2020年10月26日の第203回臨時国会の所信表明演
説における菅義偉総理大臣の以下の宣言がありました。

○─────────────────────────────────┐
|我が国は、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、|
|すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを|
|ここに宣言いたします。                      |
│                                 |
| □菅総理所信表明演説(首相官邸HP)                |
|  https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/statement/2020/1026shoshinhyomei.html
└─────────────────────────────────┘

温室効果ガスを減らすことと省エネは密接な関係があり、各業界から省エネを
取り入れた方策等が打ち出され始めています。一方で、その方策はCO2さえ排
出しなければ良いもの、と単純に解釈されるなど勘違いもされやすいようです。

今回の"エネルギーの話題"では、注目の『カーボンニュートラル』とは何かを
総理の宣言の注目ワードで紐解き、併せて必要な方策を具体的に解説します。


★「カーボンニュートラル」とは

総理の宣言から注目ワードを挙げ、カーボンニュートラルの意味を紐解きます。

        ┏──────┐
Σ注目ワード(1) │温室効果ガス│
        └──────┛
>>日本が目指す「カーボンニュートラル」は、CO2だけに限らず、メタン、N2O
 (一酸化二窒素)、フロンガスを含む「温室効果ガス」を対象にしています。

        ┏─────────────┐
Σ注目ワード(2) │排出を全体としてゼロにする│
        └─────────────┛
>>ゼロとは「排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにする」こと
 です。簡単にいうと、排出を完全にゼロに抑えることは現実的に難しいため
 排出せざるを得なかった分については同じ量を「吸収」または「除去」する
 ことで、差し引きゼロ=正味ゼロ(ネットゼロ)にすることを意味します。
 「カーボンニュートラル」の言葉の中に「ニュートラル(中立)」が使われ
 ている理由でもあります。

        ┏──────┐
Σ注目ワード(3) │2050年までに│
        └──────┛
>>この期限には「パリ協定」が関わります。2020年から運用を開始した、気候
 変動問題に関する国際的な枠組み「パリ協定」ですが、「今世紀後半のカー
 ボンニュートラルを実現」するために、排出削減に取り組むことが目標に掲
 げられています。
 --------------------------------------------------------------------
 <パリ協定の目標>
  ☆平均気温上昇を産業革命以前に比べ
   「2℃より十分低く保つ」(2度目標)
   「1.5℃に抑える努力を追及」(努力目標)
  ☆このため、「早期に温室効果ガス排出量をピークアウト」+
        「今世紀後半のカーボンニュートラルの実現」が必要
  □今さら聞けない「パリ協定」
   https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/ondankashoene/pariskyotei.html
 --------------------------------------------------------------------
 加えて、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「IPCC1.5度特別報
 告書」によると、産業革命以降の温度上昇を1.5度以内におさえるという努
 力目標(1.5度努力目標)を達成するためには、2050年近辺までのカーボン
 ニュートラルが必要という報告が、根拠の1つになっています。



★ 実現のための方策

注目ワードから宣言の内容は理解できたでしょうか。
ただ「カーボンニュートラルを2050年までに達成する」という目標は、大変困
難な課題です。具体的にどのような方策が必要なのかを見ていきましょう。

━━━━──────────────────
方策(1) 省エネルギー・エネルギー効率の向上
──────────────────━━━━
温室効果ガス排出を低減するために、まずできることはエネルギー消費量を減
らすこと、つまり省エネです。

◎すぐに思いつくのが節電ですが、エネルギー効率の高い製品への切り替えで
│もエネルギー消費を抑えることができ、温室効果ガス排出の低減になります。

・これだけではエネルギー使用量をゼロにすることは難しく、エネルギー効率
│の向上だけでカーボンニュートラルを達成することはできません。


━━━━──────────────────
方策(2) CO2排出原単位の低減
──────────────────━━━━
省エネと同時に一定量のエネルギーをつくる際のCO2排出量(CO2排出原単位)
を減らすことが必要です。

=電力部門では=

◎カーボンニュートラルを達成するためには、電力部門のCO2排出原単位をゼ
│ロにする、つまり電源の脱炭素化が前提になってきます。
│再生可能エネルギー(再エネ)や原子力発電の利用といった電源(電気をつ
│くる方法)の非化石化を進めること、あるいはCO2を回収・貯留して利用す
│る「CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)」やカーボ
|ンリサイクルを併用した火力発電を使うことなど、電源の脱炭素化を進める
|必要があります。

=非電力部門では=

・エネルギーを自動車など動力の燃料として利用したり、産業部門や家庭部門
│で熱として利用したりすることでもCO2は排出されています。

◎使用する燃料をより低炭素なものに転換したり、水素やバイオマス、合成燃
│料などに転換できれば、CO2排出原単位を低減することができます。


━━━━──────────────────
方策(3) 非電力部門の電化
──────────────────━━━━
非電力分野では、高熱利用や燃料利用などにおいて、脱炭素化が技術的に難し
かったり、高コストがネックになったりする場合があり、電力部門と比較して
CO2排出原単位を低減することが難しいと言われています。

◎排出原単位のより小さい電力をエネルギーとして利用することで二酸化炭素
│排出量も小さくできます。電化を進めるとともに電源の脱炭素化を行うこと
│が、CO2排出量を小さくすることに繋がります。


━━━━──────────────────
方策(4) ネガティブエミッション
──────────────────━━━━
省エネやCO2排出原単位の低減、電化の取り組みをしても、どうしても脱炭素
化できない部門やCO2の削減に膨大なコストがかかってしまう部分があります。
また、非エネルギー起源の温室効果ガスの排出には異なる対策が必要です。

◎対策が難しい分野については、植林を進めて光合成に使われる大気中のCO2
│の吸収量を増やしたり、「BECCS」「DACCS」といった「ネガティブエミッ
│ション技術」を用いることによって大気中のCO2を減少させられます。

│「BECCS(Bioenergy with Carbon Capture and Storage)」
│ バイオマス燃料の使用時に排出されたCO2を回収して地中に貯留する技術
│「DACCS(Direct Air Carbon Capture and Storage)」
│ 大気中にすでに存在するCO2を直接回収して貯留する技術



電気事業をとりまとめる電気事業連合会から、カーボンニュートラルの実現に
向けた具体的な取り組みを紹介する記事がプレスされていますので、こちらも
ご覧ください。

 □電気事業連合会 会長定例会見(2021年5月21日)
  https://www.fepc.or.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2021/05/21/kaiken_20210521.pdf


北陸電力グループも地域とともに持続可能なスマート社会を目指して、カーボ
ンニュートラル達成に向けたロードマップを掲げ、取組みを推進しております。

 □2050年 地域とともに、持続可能なスマート社会を目指して
  http://www.rikuden.co.jp/hoshin/attach/2050_roadmap.pdf




┏━┓
○●省エネお役立ち情報
┗━┛

先月号でご紹介した2021年度各種補助事業ですが、公募時期が確定した情報を
続報としてお伝えします。事業内容については先月号もご覧ください。

 □先月号(Vol.132)はこちら
  http://www.rikuden.co.jp/cleaneco/A_mlmg_backnum_132.html


[1]
───────────────────────────────────
令和2年度補正 産業・業務部門における高効率ヒートポンプ導入促進事業
───────────────────────────────────
既設の燃焼式加熱設備等に対して、高効率ヒートポンプ設備を新設・増設また
は高効率ヒートポンプ設備への更新により、プロセス改善を実施し、省エネル
ギー化を図る事業。基準値(エネルギー消費効率(COP)を満たす「高効率
ヒートポンプ設備」が補助対象。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 2次公募が開始されました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 公募期間 : 1次公募終了 2021年3月31日(水)から5月14日(金)17時必着
        2次公募   2021年5月26日(水)から6月30日(水)17時必着

 □詳細はこちら(PDF)
  https://sii.or.jp/hp02r/uploads/k01_panflet_hp.pdf


[2]
───────────────────────────────────
令和3年度 先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金
───────────────────────────────────
エネルギー使用合理化等事業者支援事業の後継事業であり、工場・事業場にお
いて実施されるエネルギー消費効率の高い設備への更新等を支援。従来の事業
に加えて、先進的な省エネ技術・設備を重点的に支援。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 公募期間の公表日が決定しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 公募期間 : 2021年5月26日(水)から6月30日(水)17時必着

 □詳細はこちら(PDF)
  https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/information/data/20210329_002.pdf


[3]
───────────────────────────────────
令和3年度 建築物等の脱炭素化・レジリエンス強化促進事業のうち、既存
建築物における省CO2改修支援事業
───────────────────────────────────
建築物等の脱炭素化・レジリエンス強化促進事業のひとつの事業。既存民間建
築物において省エネ改修を行いつつ、運用改善によりさらなる省エネの実現を
目的とした体制を構築する事業を支援。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 公募期間がまだ未定です(以下、再掲)。今後の発表にご注意ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 予算案額 : 60億円
 執行団体 : (一社) 静岡県環境資源協会
 対象   : 民間事業者・団体
 公募期間 : 未定

 <補助率>
  1/3(上限5,000万円)

 <補助要件>
  ・既存建築物において30%以上のCO2削減
  ・運用改善によりさらなる省エネの実現を目的とした体制の構築

 □詳細はこちらから(PDF)
  http://www.env.go.jp/earth/zeb/hojo/pdf/2021_03.pdf


[4]
───────────────────────────────────
令和3年度 工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業
───────────────────────────────────
業務部門・産業部門における2030年目標や2050年目標の達成に向けて、工場・
事業場における先導的な脱炭素化に向けた取組を推進。脱炭素化に向けて更な
る排出削減に取り組む事業者の裾野を拡大。
令和2年度の「ASSET事業(先進対策の効率的実施によるCO2排出量大幅削減事
業設備補助事業)」と「CO2削減ポテンシャル診断事業(二酸化炭素排出抑制
対策事業費等補助金)」を統合した事業。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 公募期間の公表日が決定しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 公募期間 : 2021年5月28日より公表

 □詳細はこちらから(PDF)
  https://www.env.go.jp/guide/budget/r03/r03juten-sesakushu/101_r0312.pdf





□■北陸電力からのお知らせ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


┏━┓
☆電気料金メニューのご案内
┗━┛

・・ご家庭向け・・
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首都圏にお住まいのご家族・ご親戚にも北陸電力の電気をご紹介ください!
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北陸電力は、首都圏エリアでも電気を販売しています。
ご家庭向け電灯メニューの「北陸かがやき契約」は、『単身のお客さま』から
『ご家族の多いお客さま』まで、幅広くメリットがありおすすめです!

例えば、

 ・首都圏エリアに単身赴任や進学、就職されたご家族
 ・首都圏エリアにお住まいのご親戚

2020年1月より北陸電力サービス会員「ほくリンク」を首都圏エリアの低圧契
約のお客さまにもご使用いただけるようになり、より便利でお得になりました。
是非、首都圏エリアにお住まいのご家族・ご親戚・ご友人に北陸電力の電気を
ご紹介ください。


 □個人のお客さまのお問い合わせについてはこちらにお電話ください

  <首都圏エリアの個人のお客さま専用ダイヤル>
   TEL 0120-418969
   (※月~金曜日 9~19時、土日祝日 9~17時[年末年始除く])


 □首都圏エリアで北陸電力の電気をお考えの個人のお客さまの情報はこちら
  http://www.rikuden.co.jp/eriagai_kojin/

 □首都圏の個人のお客さま向けの「ほくリンク」サービスの詳細はこちら
  http://www.rikuden.co.jp/eriagai_kojin/service.html#hokulink


・・法人のお客さま向け・・
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~首都圏エリアの高圧・低圧ご契約の電気料金見積もり受付中!~
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無料で電気料金の削減提案を実施しております。

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 建物:事務所ビル
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 詳細:契約電力182kW、年間使用量628MWh

  ※お客さまのご契約条件やご使用状況によっては、電気料金削減の効果が
   見込めない場合もございます。


もちろん、店舗やマンション共用部など低圧電灯メニュー「北陸Bizかがやき
契約」や、ポンプ・モーター等の動力機器をご使用のお客さま向けの低圧動力
メニュー「低圧電力」もご用意しております。

省エネをサポートする北陸電力の「見エールサービス」を首都圏エリアの高圧
契約のお客さまにもご提供。毎月の電力のご使用実績をグラフや一覧表で簡単
に確認できる等、日頃の省エネルギーやコスト削減にお役立ていただけます。



例えば、

 ・首都圏で企業を経営されている方
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お気軽にご紹介ください!


 □法人のお客さまのお問い合わせについてはこちらにお電話ください

  <首都圏エリアの法人のお客さま専用ダイヤル>
   TEL 076-405-2064
   (※月~金曜日 9~17時受付[土日祝日除く])


 □首都圏エリアで北陸電力の電気をお考えの法人のお客さまの情報はこちら
  http://www.rikuden.co.jp/eriagai_houjin/

 □首都圏の法人のお客さま向けの「見エールサービス」の詳細はこちら
  http://www.rikuden.co.jp/eriagai_houjin/miyell.html




.:編集後記:.

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

チューリップフェアでは開幕記念にブルーインパスル展示飛行が行われました。
新型コロナウイルス対策に日々対応される医療従事者や事業者のみなさん、地
域への感謝の飛行でもありました。前回の東京オリンピックでも披露された華
麗な航空ショーをこの目に!と思いましたが、平日で観覧できず残念でした。

また先日、鹿児島・奄美と沖縄の4つの島のユネスコ世界自然遺産への登録が
事実上、決まったとの嬉しいニュースもありました。7月に正式に登録される
見通しで、無事登録されれば自然遺産としては国内5例目となりますね。

なかなか思うように出かけたり旅行できない状況ですが、気持ちよく旅行でき
る日が来ることを信じ、まずは夏に向け我が家の省エネ環境づくりに取り組み
たいと思います。





□■新規登録・配信先変更・停止依頼━━━━━━━━━━━━━━━━━━


新規登録・情報変更・配信解除は、下記より手続きください。

 □「eね!サポート」ホームページ
  http://www.rikuden.co.jp/cleaneco/



□■お問合せ先━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 □発行元:北陸電力株式会社 エネルギー営業部エネルギー営業総括チーム
  syou-ene@rikuden.co.jp

 □北陸電力に関するご意見・各種お問合せ
  http://www.rikuden.co.jp/info/inquiry.html


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