瞬時電圧低下の発生メカニズム

瞬時電圧低下(瞬低)とは、文字どおり「瞬間的に電圧が低下する」現象であり、そのメカニズムは、送電線への落雷を例にとると上図のとおりです。

  1. 送電線に落雷する。
  2. 雷により瞬間的に高い電圧が発生して送電線と鉄塔間が閃絡(ショート)する。
  3. この部分を通して、故障電流が流れる。
  4. 多大な故障電流が流れることにより、電圧が低下する。
  5. 電圧低下の影響が発生する。
  6. 保護リレーで故障を検出し、遮断器を開く。
  7. 故障を切り離す。

という形で発生し、通常、2から7までの間(0.07~2秒間)継続します。

左図のような送電系統において2号線に落雷による故障が発生した場合、A~Cのすべてのお客さまの受電電圧が低下します。

その後、2号線側の遮断器が開放されて故障区間が切り離されることにより、Bのお客さまは停電となり、AおよびCのお客さまの受電電圧は回復いたします。

瞬低はこのように近くの故障だけではなく、遠方の故障の影響によって発生することがあります。このように、瞬低は故障を切り離すまでに発生する現象であり、残念ながら電力流通設備側の対策では完全に瞬低の発生を防止することはできません。