能登半島地震発生後の志賀原子力発電所

志賀原子力発電所の設備状況(2024年1月30日現在)

「令和6年能登半島地震」により、志賀原子力発電所では一部設備に被害が発生しましたが、外部電源や冷却設備等の重要機能は維持しており、原子炉施設の安全確保に問題は生じておりません。
主な設備に関する現況写真をご紹介いたします。

主な設備現況写真電源関係

主な設備現況写真使用済燃料

2号機 使用済燃料貯蔵プール

1月1日の地震により、使用済燃料貯蔵プール水が床面に飛散しましたが、外部への放射能の影響はなく、既にふき取りを完了しています。
(1号機:約95リットル、2号機:約326リットル)
水位に有意な変化はなく、冷却ポンプも正常に運転しており、使用済燃料の冷却に問題はありません。

2号機使用済み燃料プール

1号機 使用済燃料貯蔵プール

1号機 使用済燃料プール

2号機 タービン建屋内

停止中の2号機低圧タービンにおいて「伸び差大」警報が発生しましたが、原子炉施設の安全確保に影響はありません。
今後、タービン内部の異常の有無について確認することとしています。

2号機タービン建屋

2号機 主変圧器(1月1日の地震による油漏れを受け、停止中)

1月1日の地震により、2号機主変圧器の保護回路が動作し、自動的に予備電源変圧器に切り替わりました。

主変圧器から漏えいした絶縁油は1月5日に回収が完了しています(絶縁油約19,800リットル(水分も含め約24,600リットル))。
発電所前面の海域で絶縁油が流れ出した可能性がある油膜をこれまでに2回確認しており、以下の対応を実施しています。
いずれも、放射線管理区域内の漏油検知器等に異常はなく、 本事象による外部への放射能の影響はありません。
 ・1月7日に確認したものは、中和剤等により処理を完了
 ・1月10日 に確認したものは、排水ゲートを閉止し、海岸部にオイルフェンスを設置

現在、主変圧器の絶縁油漏えい箇所には、雨水侵入防止のブルーシートを被せています。

2号機主変圧器

2号機 予備電源変圧器(現在稼働中)

1月1日の地震により、主変圧器の保護回路が動作し、自動的に予備電源変圧器に切り替わりました。
現在、予備電源変圧器より受電しており、原子炉施設の安全確保に問題はありません。

2号機予備電源変圧器

1号機 起動変圧器(1月1日の地震による油漏れを受け、停止中)

1月1日の地震により、1号機起動変圧器からの油漏れがあることを確認したことから、同日、代替の予備電源変圧器への切替操作を実施しました。
起動変圧器から漏えいした絶縁油は1月2日に回収が完了しています(噴霧消火水を含め約4,200リットル)。

1号機起動変圧器

志賀原子力線(275kV) 開閉所・赤住線(66kV)

志賀原子力発電所への外部電源5回線のうち2回線 (志賀中能登線2回線)が使用できない状態にありますが、1号機、2号機とも3回線(志賀原子力線1号線、志賀原子力線2号線、赤住線)が使用可能です。
現在、1号機、2号機とも志賀原子力線から受電しています。

志賀原子力線 開閉所・赤住線

バックアップ電源-非常用ディーゼル発電機

外部電源のバックアップ電源として非常用ディーゼル発電機(1号機:3台、2号機:3台[うち1台点検中])を確保しています。 

非常用ディーゼル発電機(2号機)

バックアップ電源-大容量電源車

外部電源のバックアップ電源として大容量電源車2台を配備しています。 

大容量電源車

バックアップ電源-高圧電源車

外部電源のバックアップ電源として高圧電源車8台(うち1台点検中)を配備しています。 

高圧電源車

原子炉建屋・タービン建屋・廃棄物処理建屋、固体廃棄物貯蔵庫

1号機廃棄物処理建屋と2号機廃棄物処理建屋を接続するゴム製のシール部材(エキスパンション)を覆う金属製カバーの脱落がありましたが、シール部材自体に損傷がないことから、外部への放射能等の影響はありません。

原子炉建屋・タービン建屋・廃棄物処理建屋、固体廃物貯蔵庫

緊急時対策棟・増設緊急時対策所

事故等発生時の対応拠点として独立した電源等を備えた免震構造の緊急時対策棟を設置しています。
緊急時対策棟よりも更に遮へい機能、耐震性確保、火災防護対策を高めた増設緊急時対策所(指揮エリア)を緊急時対策棟の隣りに設置しています。
今回の能登半島地震発生後の対応は緊急時対策棟の指揮エリアで実施しています。

緊急時対策棟・増設緊急時対策所

大坪川ダム・大容量淡水貯水槽

使用済燃料の冷却等に必要な水源の大坪川ダム(360,000㎥)およびバックアップ水源の大容量淡水貯水槽(東側4,900㎥、南側5,100㎥)には、被害はなく、水源の確保に問題はありません。

大坪川ダム・大容量淡水貯水槽

モニタリングポスト

発電所敷地境界付近に7箇所設置し、空気中の放射線量率を常時測定記録するとともに中央制御室で集中監視を行っています。
地震発生前後を通じ正常に測定しており、これまでに外部への放射能の影響がないことを確認しています。

モニタリングポスト

構内道路(南側)

発電所構内の主要道路には、被害はなく、車両の通行等に支障はありません。

発電所構内

構内道路(北側)

構内道路(北側)

発電所前面県道

発電所前面の県道には、被害はなく、車両の通行等に支障はありません。

発電所前面県道

発電所東側町道

発電所の東側町道には、被害はなく、車両の通行等に支障はありません。

発電所東側町道