北陸・関西両電力の連系強化について
(越前嶺南線50万ボルトで運用開始)
平成9年6月2日
北陸電力株式会社
北陸・関西両電力の連系強化について
(越前嶺南線50万ボルトで運用開始)
北陸電力(株)と関西電力(株)が共同で進めてきた「越前嶺南線」(2回線、50万ボルト設計、北陸電力越前変電所〈福井県美山町〉〜関西電力嶺南変電所〈福井県美浜町〉間、全こう長 72.8km、鉄塔199基)の50万ボルト昇圧工事(2号線)は、通商産業省の検査に合格し、5月31日運用を開始しましたのでお知らせいたします。
北陸・関西両電力間の系統連系は、昭和49年に新設した加賀嶺南線(2回線、50万ボルト設計、北陸電力加賀開閉所〜関西電力嶺南変電所)により27万5千ボルトで運用を行ってきました。
その後、昭和63年に北陸電力越前開閉所(平成9年4月、50万ボルト運用開始に伴い「越前変電所」に名称変更)の新設に伴い、北陸の連系地点が越前開閉所となり、連系線の名称を越前嶺南線とし、今日まで27万5千ボルトで運用を行なってきました。
両社は、今後も堅調に伸びると予想される電力需要と電力系統の拡大に合わせ、供給信頼度の向上および広域運営の一層の推進を図るため、今回、越前嶺南線を27万5千ボルトから50万ボルトに昇圧する工事を進めていたものです。
今回は、越前嶺南線2号線による運用開始ですが、引き続き1号線の昇圧工事を進め、この(平成9年)6月末には全ての工事が完了する予定です。
なお、当社は、昨年から基幹系統の昇圧工事を相次いで完成させており、今回の越前嶺南線(2号線)の運用開始で、基幹系統50万ボルト昇圧工事は、最終段階を迎えたことになります。
[参考]北陸電力の50万ボルト昇圧の経緯
・平成8年11月 |
中能登変電所〈石川県志賀町〉、加賀変電所〈石川県金沢市〉および能登幹線(中能登変電所〜加賀変電所)運用開始 |
・平成9年4月 |
越前変電所および加賀幹線(加賀変電所〜越前変電所)運用開始 |
以 上