志賀原子力発電所の安全対策

平成28年3月3日 第8回評価会合

当社コメント

 本日(3月3日)、志賀原子力発電所の敷地内破砕帯の調査に関する第8回有識者会合が開催され、敷地内シームに関する評価書案が議論されました。

当社の主張

 昨年11月に開催された有識者会合ピア・レビュー会合では、旧トレンチの解釈や有識者の解析モデルに対する疑問や異論など、評価の根幹にかかわる多くのコメントが出されました。その後、田中俊一・原子力規制委員会委員長からも、「ピア・レビュー会合を見ると、かなり重要なコメントが出されたように思う」とのコメントがあったところです。

 しかしながら、今回の評価書案は、評価の根幹にかかわるピア・レビュアーの重要なコメントが結果的に反映されたものとはなっておらず、また、当社の調査結果を踏まえず、仮定に基づく評価で活動性を認める旨の結論となったことは、到底納得できるものではありません。

 有識者会合の評価書はあくまで参考意見に過ぎず、今後は、新規制基準への適合性確認審査の場で審議されることになります。

 当社は、これまでの調査で得られた科学的な調査データを総合的に検討しており、敷地内シームは「将来活動する可能性のある断層等ではない」との評価は合理的なものと考えております。こうした当社の評価については、多数の社外学識者からも妥当である旨の見解をいただいております。

 適合性確認審査においては、これまでの調査結果に加え、現在、実施している追加調査等より得られている当社の主張を裏付ける新たな地質データ等をしっかりとご説明すること、および、今回示された「今後の課題」に適切に対応することにより、敷地内シームは「将来活動する可能性のある断層等ではない」と評価いただけるものと確信しております。

 当社としては、適合性確認審査が早期に再開されることを切望いたします。


プレスリリース(当社コメント全文)



第8回評価会合の概要

 ピア・レビュー会合(11月20日)において、レビュアーから評価の根幹にかかわる多くのコメントが出されたことを受け、評価書案について、改めて議論がなされました(今回提示された評価書案結論:S-1は「変位した可能性が否定できないと解釈するのがより合理的と考える」等)。
 なお、同日、当社は、第8回評価会合に対する当社コメントをホームページに公表しています。