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安全・安定運転への取組み

神戸製鋼所等における不適切な行為に関する製品納入の調査状況

日立化成の試験成績書への不適切な数値の記載等に対する調査結果について

 当社は、日立化成株式会社(以下、日立化成)の「産業用鉛蓄電池の一部製品における検査成績書への不適切な数値の記載等※1」に関し、志賀原子力発電所への影響について確認作業を進めてきました。
 この度、志賀原子力発電所に納入された日立化成の蓄電池について、製造工程及び検査結果等を調査した結果、以下の(1)から(3)の確認ができたことから、健全性に問題はなく、志賀原子力発電所の安全性への影響はないと評価しました。
 (1) 日立化成における製造工程は、製造プロセスが適切に定められており、蓄電池容量が十分確保されるものであること
 (2) 蓄電池容量について、以下の確認ができたこと
  @ 納入メーカ等が立会検査を実施した蓄電池の容量試験において、測定値は納入メーカの判定基準(電圧値)を満足し、検査に
    合格していること
  A 日立化成において製造時に全数実施している社内容量検査結果では、電圧値のバラツキが小さいこと
 (3) 当社が実施する巡視点検や定期点検時に異常は認められていないこと  

 志賀原子力発電所の安全性への影響はないと評価しておりますが、安全上重要な蓄電池※2については、容量試験等をこの停止期間中に実施します。

※1 日立化成名張事業所で生産している産業用鉛蓄電池の一部製品について、納入メーカとの間で取り決めた電池容量に関する
   出荷時の試験方法と異なる社内の試験方法を採用し、さらに実測値とは異なるデータを検査成績書に記入して提出していたもの
   (日立化成、平成30年6月29日に公表)
※2 非常用系直流電源設備及び新規制基準対応設備の蓄電池

 (参考)日立化成株式会社の試験成績書への不適切な数値の記載等に対する調査結果について

日本ガイシの受渡検査の不整合に対する調査結果について

 当社は、日本ガイシ株式会社(以下、日本ガイシ)のがいし類の「受渡検査における不整合※1」に関し、志賀原子力発電所への影響について確認作業を進めてきました。
 この度、志賀原子力発電所に納入された日本ガイシのがいし類について、設備の健全性を確保するために必要な技術基準※2における要求(機械的強度、絶縁性能)に対する適合性確認を行った結果、以下の(1)から(3)の確認ができたことから、健全性に問題はなく、志賀原子力発電所の安全性への影響はないと評価しました。
 (1) 機械的強度については、以下の日本ガイシの社内検査データの確認により、必要な強度を有していること
  @ 検査条件が相違する場合※3でも、機械的強度に係る検査結果に有意な差異がないこと
  A これまでに製造された製品の機械的強度はバラツキが小さく、かつ管理値に対して十分な裕度を有していることから、抜取検査
    の数量不足があっても、品質は保たれていると推察できること
 (2) 絶縁性能については、当社における使用前検査等にて、性能を満足していることを当社が全数確認していること
 (3) 当社が実施する巡視点検や定期点検時に異常は認められていないこと

※1 日本ガイシのがいし類の受渡検査において、納入メーカが要求する検査に検査条件の相違や抜取検査の数量不足があった
   もの(日本ガイシ、平成30年5月23日に公表)
※2 「電気設備に関する技術基準を定める省令」及び「原子力発電工作物に係る電気設備に関する技術基準を定める命令」
※3 機械的強度に係る検査で、検査対象製品に電圧をかけるか否かの相違

 (参考)日本ガイシ株式会社の受渡検査の不整合に対する調査結果について

三菱マテリアル関係の製品の使用状況の調査結果について

 当社は、神戸製鋼所等における製品データの不適切な行為発覚以降、志賀原子力発電所における同社製品の使用状況の調査を進めてきています。2018年3月7日、一連の調査過程で、不適切な行為ではありませんが、2号機の水圧制御ユニット・スクラム弁の三菱電線工業製のシール材※1(オーリング)の硬さの要求値逸脱について、お知らせしたところです。
 
 5月7日、新たに、1、2号機に使用している三菱電線工業製のシール材において、「引張強さ」及び「伸び」のデータの書き換えが行われた製品が納入されている可能性があることが判明しました。
 製品データを確認したところ、元データ(書き換え前の実測値)が残っている製品については、JIS規格に基づく品質要求を満足していることが確認できましたが、元データが残っていない製品については、品質要求を満足していることが確認できませんでした。品質要求を満足していることが確認できなかった製品については、据付後の試験や運転中の状況に異常は確認されていませんが、この停止期間中に取り替えることとします。
 詳細は以下のとおりです。

<当該シール材の使用場所と状況>


 元データが残っている製品
 元データが残っていない製品
 水圧制御ユニット・
 スクラム弁※2
   (2号機)
    品質要求を満足

 品質要求を満足していること
 が確認できないため、この停
 止期間中に取替
     [40台]
 空気作動弁用電磁弁
   (1、2号機)
 品質要求を満足していること
 が確認できないため、この停
 止期間中に取替
     [21台]

 
 当社としては、引き続き、不適切な行為の有無について確認を実施するとともに、万一、品質要求を満足していない製品が確認された場合は、適切に対応してまいります。

※1 主にゴムを素材とした油・水・空気等の漏れ止め用の部品
※2 3月7日にお知らせした対象の水圧制御ユニット・スクラム弁を除く

 (参考) 三菱マテリアル株式会社の子会社の不適切な行為に関する志賀原子力発電所における同社製品の使用状況調査結果について

神戸製鋼所関係の製品の使用の調査状況について

  当社は、神戸製鋼所関係のデータ改ざん等の不適切事案を受けて、1、2号機の安全上重要な部位として原子炉冷却材圧力バウンダリ及び原子炉格納容器バウンダリを構成する系統の機器を対象に不適切な製品の使用の有無を調査し、2017年12月1日、原子力規制庁へ調査結果を報告しました。
 調査の結果、1号機及び2号機において、神戸製鋼所及び関連会社の製品を使用していましたが、いずれも、不適切行為が公表された工場で製造された製品ではないことを確認しております。
 当社は、引き続き、不適切な行為の有無について確認を実施してまいります。 

※原子炉冷却材圧力バウンダリ:原子炉の通常運転時に、原子炉冷却材を内包して原子炉と同じ圧力条件となり、
                                              運転時の異常な過渡変化時及び事故時の苛酷な条件下で圧力障壁を形成する範囲
  原子炉格納容器バウンダリ  :冷却材喪失事故時に、放射性物質を外部へ拡散することを防止するための障壁となる範囲 

 (参考) 志賀原子力発電所の安全上重要な部位における神戸製鋼所(関連会社含む)製品の使用状況について

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