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詳細立体地形図公開の経緯
詳細立体地形の閲覧
取得データを用いた今後の調査予定
(参考)今回取得した詳細地形データについて
1.航空レーザ計測について
2.赤色立体地図について
3.データ取得範囲と取得時期について
当社は、志賀原子力発電所の耐震安全性を確認するため、能登半島およびその周辺地域における地形および地質の調査を継続的に実施しています。
「平成19年(2007年)能登半島地震(3月25日)」の震源域周辺についても、精密な微地形情報を取得するため、平成18年秋に 航空レーザ計測を実施しており、そのわずか数ヶ月後に能登半島地震が発生し、直後にも再度航空レーザ計測を行いました。
地震発生直後だけでなく、直前にも余震分布域で精密地形計測を行っていたことは、世界でも過去に例がなく、わが国の地震研究の進展に大きく寄与し得る貴重なデータが得られたと考えています。
このデータを用いた解析の速報を「日本地球惑星科学連合2007年大会」において発表し(5月19日)、さらに、震源域における詳細な立体地形図(成果の一部)を自由に閲覧できるよう以下に公開いたします。
これまでに取得したデータのうち、能登半島地震の震源域付近について、地震前の詳細な立体地図と地震後のデジタル空中写真の一部を公開します。
地震後に最新鋭デジタル航空測量カメラで撮影した空中写真画像
写真1 輪島市門前町鹿磯周辺
写真2 輪島市門前町門前中学校周辺
写真3 輪島市琴ヶ浜周辺
※本サイトの画像はZOOMA(株式会社トライアイズソリューション)を用いて公開しております。ZOOMAプラグインのインストール方法や使い方についてはトライアイズソリューション社の解説ページをご参照下さい。
ZOOMA使い方 http://www.tisol.co.jp/zooma/overview/howto.html
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能登半島地震の震源域では、電子基準点の移動(国土地理院、2007)や海水準痕跡の相対的な上下から垂直変動(産総研、2007)が測定されています。今回取得された地震発生前後の面的な測地データを比較することにより、垂直変位量だけでなく水平変位成分も抽出できる可能性があります。
今後も、地震による広域的な地殻変動、土砂崩壊等による地形変化などを面的に把握する基礎資料を得るため、計測データの解析を進めていく予定です。
航空レーザ計測は、航空機から下方にパルス状にレーザを照射しながら飛行することで、地表面の詳細な3 次元座標を計測する手法です。地表で反射したレーザが航空機まで戻ってくる時間から航空機と地表との距離を計測します。航空機の3 次元的な位置はGPSで、機体の姿勢(傾きなど)は慣性計測装置(IMU) で把握します。これらのデータを総合的に解析することで、レーザ照射地点の3 次元位置が算出されます。レーザは毎秒最大15万回照射することが可能であり、非常に高密度な点群データが得られます。これらの点群データを用いることで、地形や建物などの形状を詳細に表現することができます。
航空機から照射されたレーザは、地表付近ではおよそ30cmの円形(飛行高度が1000mの場合)になっています。このため、樹木に照査されたレーザの一部は葉や枝に当たり反射しますが、残りの一部は樹木の隙間を抜けて地面に到達します。このとき、1回の照射に対して複数の反射パルスが帰ってくることになります。これらのパルスのうち、最初のパルスをファーストパルス、最後をラストパルス、途中のパルスを中間パルスと呼びます。ラストパルスを計測に用いることで、樹木のある場所でも、地表面の座標を計ることができます。
取得した3次元の点群データには樹木や建物などの地物が多く残っています。これらの地物を除去(フィルタリング)することで、地盤の点群データ(グラウンドデータ)を作成します。空中写真を用いたこれまでの地図作成では、樹木の多い場所の詳しい地形を知ることは困難でしたが、航空レーザ計測を用いることで、樹木の影響を取り除いた詳細な地形データを得ることができます。

航空レーザ計測に関する詳しい情報は国土地理院のwebサイト(http://www1.gsi.go.jp/geowww/Laser_HP/index.html)やアジア航測のwebサイト(http://www.ajiko.co.jp/service/space/03_raser_bird.html)などもご参照下さい。
「赤色立体地図」は、アジア航測株式会社(http://www.ajiko.co.jp/index.html)が独自に開発した新しい地形表現技法です(特許第3670274号) 。航空レーザ計測では、1mに1点といった非常に高密度な地形データが得られます。ところが、このような高密度地形データは、これまでに多く使われていた等高線や陰影図などでは、十分に表現することができませんでした。赤色立体地図は、地形の傾きを赤の色合いで表し、地形の凹凸を明るさに比例させ、尾根や独立峰ほど明るく、谷や窪地ほど暗くなるように調製した立体画像です。等高線図では表現できない線と線の間の情報も表現することができ、すべての地形データを見ることができます。また、陰影図と違って、どの方向から見ても目の錯覚による凹凸の反転は生じず、一定方向が影で覆われてしまうこともありません。
赤色立体地図を用いることで、航空レーザ計測による高精度地形データを効果的に表現することができるため、活断層などによる微細な変動地形を解析・評価することが可能になります。また、等高線図や空中写真の実体視などと異なり、誰でも自然な立体感が得られるため、わかりやすい調査結果の表現などにも用いることができます。
赤色立体地図に関する詳しい情報はアジア航測のwebサイト(http://www.ajiko.co.jp/service/space/06_red_relief.html)などもご参照下さい。
能登半島地震前後の航空レーザ計測実施範囲および実施時期を以下に示します。航空レーザ計測を実施する際には、レーザ測量と同時に航空機搭載のデジタルカメラで空中写真撮影も行っております。また、地震後には「最新鋭デジタル航空測量カメラ(DMC)」による空中写真撮影も実施しております。
最新鋭デジタル航空測量カメラ(DMC)に関する詳しい情報は、
アジア航測株式会社のwebサイト(http://www.ajiko.co.jp/service/space/14_digital_mapping.html)などもご参照下さい。
| 航空レーザ計測 | 最新鋭デジタル航空 測量カメラ(DMC) | |
| 地震前 | H18.10〜H18.12 | - |
| 地震後 | H19.3〜H19.4 | H19.3〜H19.4 |