プレスリリース・記者会見

「2021年度第2四半期決算」松田社長会見要旨

2021年10月28日
北陸電力株式会社


 本日は、大変お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。日頃、皆さまには、当社の事業運営に格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。それでは、お手元の資料に基づき順次説明させていただきます。

 まず、お手元の資料1「2021年度第2四半期決算について」をご覧いただきたいと思います。

 はじめにスライド1の「販売電力量」ですが、小売販売電力量は130億7千万kWhと前年同期に比べ9億5千万kWhの増加となりました。これは、電灯が冷房需要の減少などにより減少した一方、電力は契約電力が増加したことや、工場の操業が前年に比べ増加したことなどにより増加したものです。
 また、卸販売電力量は、44億8千万kWhと、前年同期に比べ9億8千万kWhの増加となりました。これは、卸電力取引所等への販売が増加したことによるものです。
 この結果、総販売電力量は、175億5千万kWhと19億3千万kWhの増加となりました。

 次に、スライド2の「連結決算概要」をご覧ください。
 連結売上高(営業収益)は、2,716億円と、前年同期に比べ358億円の減収となりました。これは、会計規則の改正により、再エネ特措法賦課金、交付金がそれぞれ売上高に計上されなくなったことによるものです。なお、この会計規則の改正による影響を除くと、連結売上高(営業収益)は、総販売電力量の増加などにより213億円の増収となります。
 また、連結経常利益は91億円と、前年同期に比べ159億円の減益、親会社株主に帰属する四半期純利益は56億円と、116億円の減益となりました。
 中間配当につきましては、第2四半期決算として一定程度の利益を確保することができたことなどを踏まえ、これまでの配当予想どおり1株につき7円50銭の配当といたしました。

 続いて、スライド3で前年度からの連結経常利益の変動要因について説明いたします。
 まず、総販売電力量の増加により30億円程度の収支好転、水力発受電量が増加したことにより10億円程度の好転となった一方、設備関連費の増加により40億円程度の悪化、石炭価格の高騰による影響により160億円程度の悪化となり、連結経常利益が91億円となったものです。

 次に、スライド4の「業績予想および期末配当予想」について説明いたします。
 まず、総販売電力量ですが、足元の総販売電力量の増加を反映し、前回公表値から15億kWh上方修正し、340億kWhとしております。
 次に、連結売上高は、総販売電力量の増加などを踏まえ600億円上方修正し、5,800億円としております。
 一方、利益項目は、足元の原油や石炭等の価格高騰を踏まえ、主要諸元を見直したことなどにより下方修正し、連結経常利益で50億円、親会社株主に帰属する当期純利益で30億円としております。
 なお、主要諸元について、原油価格は至近の動向を勘案し年度平均で1バレル当たり75$、石炭価格は足元の価格高騰を勘案し、年度平均で1トン当たり165$と想定しております。
 また、「期末配当予想」につきましては、安定配当を継続し株主の皆さまにお応えしていく観点から1株につき7円50銭とし、引き続き年間15円の配当予想は変更しておりません。
 
 続いて、連結経常利益の見通し50億円の前回公表値対比での変動要因について説明いたします。
まず、総販売電力量の増加により70億円程度の収支好転、水力発受電量が増加により20億円程度の好転、グループ全体での売上拡大、経費全般にわたる最大限の削減、経済性をより重視した需給運用などの効率化により50億円程度の好転を見込んでおりますが、一方、燃料価格の固定化を一定量実施するなど、足元の石炭価格高騰による影響の抑制に努めたものの、燃料費調整額の期ズレによる影響として、190億円程度の悪化が見込まれるため、連結経常利益50億円と想定しております。

 続きまして、お手元の資料3をご覧ください。
 当社および北陸電力ビズ・エナジーソリューションは、再生可能エネルギーの地産地消の取組みのひとつとして、セブン‐イレブン・ジャパンさまと店舗とは別の離れた場所に設置された発電設備から送配電線を介して店舗へ送電する、いわゆるオフサイトPPAによる電力供給を開始することとなりました。このオフサイトPPAの取組みは、北陸電力グループ初の取組みとなります。
 これは、店舗運営における使用電力量の100%再生可能エネルギー化の実現を目指す、セブン-イレブンと地域のカーボンニュートラル推進への貢献を目指す北陸電力グループとの双方の方針が合致し、実現したものです。
 今回の取組みでは、北電BESTが福井県坂井市に太陽光発電所を新設し、発電した全ての電力を、北陸電力が北陸エリアのセブン-イレブンの店舗、約300店舗に供給します。

 こちらにパネルをご用意しておりますが、まず皆さまから向かって左側のパネルをご覧ください。
 こちらは、今回のオフサイトPPAのサービスイメージになります。北電BESTが建設する、太陽光発電所で発電した電気を北陸電力が受け取り、従来供給している電力の一部を再生可能エネルギーに置き替え、北陸地域にあるセブン-イレブンの店舗へ送電いたします。
 太陽光発電所での発電量で賄いきれない電気や、夜間の電気については、北陸電力から供給することになっております。

 次にとなりのパネルは建設予定の発電所の完成イメージです。現在、福井県坂井市のテクノポート福井にある当社の所有地に、パネル容量6,220kW、年間約673万kWhの電力量を発電する太陽光発電所を建設中です。
 今後、2022年春の電力供給開始に向け、発電所建設を進めてまいります。
 
 北陸電力グループとセブン-イレブンは、今回のオフサイトPPAの取組みにとどまらず、北陸地域の脱炭素化およびカーボンニュートラルの実現に向けた取組みを通じ、北陸地域の更なる発展に努めてまいります。

 続きまして、お手元の資料4をご覧ください。
 当社は、カーボンニュートラル実現に向けた取組みを更に推進するため、環境社債である「第1回北陸電力グリーンボンド」を発行いたします。
 グリーンボンドとは、環境改善効果のある事業に資金使途を限定した債券で、発行にあたっては、第三者評価機関から各種基準への適合性評価を受けています。発行総額は100億円、発行年限は10年、機関投資家向けに今年12月の発行を予定しております。
 当社としましては、今後も2050年カーボンニュートラル実現に向けた取組みを推進し、脱炭素社会の実現に貢献するとともに、ESGの視点による経営を更に深化させ、持続可能な社会の実現(SDGsの達成)を目指してまいります。

 私からの説明は以上です。

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