プレスリリース・記者会見

「第97回定時株主総会」松田社長会見要旨

2021年6月25日
北陸電力株式会社


 本日は、お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
 先ほど終了した株主総会後の取締役会において、社長に就任いたしました松田でございます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 まず、資料1をご覧ください。
 本日10時より開催いたしました株主総会は、92人の株主の皆さまにご出席いただき、 所要時間1時間29分で終了いたしました。
 議案につきましては、会社提案として3議案をお諮りし、それぞれ原案のとおりご承認いただきました。また、株主提案として5議案が提出されましたが、採決の結果、賛成少数により否決されました。
なお、今回の総会においても、昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、株主の皆さまには極力、書面またはインターネットにより事前の議決権行使をいただき、総会当日のご来場をお控えいただくようお願いするとともに、議場における報告事項や議案の詳細な説明を省略させていただくなど、総会運営にご理解とご協力を頂いたことに対し、改めてお礼を申し上げます。 続きまして、お手元の資料2をご覧ください。
 本日の取締役会において、役員の新たな体制が決定いたしました。詳細については、資料に記載の通りでございます。
 この新たな体制で、山積する課題にしっかりと対応してまいりますので、皆さまよろしくお願いいたします。
 
 せっかくの機会ですので、社長就任にあたり、私の思いをお話しさせていただきます。

 電気事業を取り巻く環境は著しい変化に晒された時代になっております。不透明な環境が続いておりますが、このような中で、重責を引き継ぐということについて、身の引き締まる思いでございます。
 3月の記者会見の席でもお話しさせていただきましたが、今後取り組むべき3つの課題について触れさせていただきます。
 1つ目は、『電気事業の経営基盤の安定化・強化』です。その中には1日も早い志賀原子力の再稼働があります。また、電力事業における競争が厳しくなっており、しっかり打ち勝っていく必要があります。これらを支えるうえで不断の経営効率化が必要です。
 2つ目は、『カーボンニュートラルへの挑戦』です。2050年カーボンニュートラルが政府より宣言されておりますが、先を見据えてしっかりカーボンニュートラルに挑戦していくことが大事だと思っております。
 3つ目は『新たな事業領域への拡大』です。新しい付加価値を創造し、北陸のお客さまのご期待に応え、当社の成長戦略につなげていくことが大事と思っております。この3つの課題に、全力を挙げて取り組んでまいります。
 大きく社会構造が変革してまいりますので、変革(チェンジ)の時代を、むしろ機会(チャンス)と捉え、果敢に挑戦(チャレンジ)し、取り組んでまいります。
 いずれにしましても、北陸地域の課題解決に貢献し、北陸地域とともに未来志向で成長していきたいと考えています。

 続いて、「今夏の需給見通し」と当社グループが7月から開始します新サービス「家庭向けの太陽光発電設備の第3者所有モデル」についてお話しさせていただきます。

 まずは、今夏の電力需給見通しについてであります。
 昨冬は記録的な寒波に加え、燃料調達の支障などにより全国的に電力需給がひっ迫し、お客さまへ節電のご協力をお願いせざるをえない状況となり、ご不便とご心配をおかけしました。
 今夏の電力需給につきましても、全国で火力発電所の休廃止等により供給力が減少し、昨年の夏と比べると供給予備率が低下している状況にあります。
 現時点の北陸エリアの状況については、2019年度並みの猛暑となった場合でも7月で6.2%、8月で6.5%と、最低限必要とされる3%を超える供給予備率は確保できる見通しであります。
 しかしながら、志賀原子力発電所が停止している中、今後の気温影響や大型電源のトラブルなどの不確定要素を考慮すると、厳しい需給状況となることも予想されます。
 当社グループとしては電気設備の保守点検を確実に実施する等、引き続き電力の安定供給に努めてまいります。皆さまにおかれましては、引き続き電気の効率的なご使用にご協力をお願い申し上げます。
 なお、北陸エリアの需給状況につきましては、北陸電力送配電のホームページの「でんき予報」でお知らせいたします。

 続きまして、お手元の資料3をご覧ください。
 先ほど、当社の課題として説明しました「カーボンニュートラルへの挑戦」の取組みのひとつとして、7月1日から、家庭向けの太陽光発電設備の第3者所有モデル「Easyソーラー」のサービスを開始いたします。
 太陽光発電設備の第3者所有モデルは、これまで工場等の高圧のお客さまにご提案してきたサービスで、これまでに4件のお客さまに、合計約2,400kWの設備を導入いただいています。
 今回の「Easyソーラー」は、このサービスをご家庭向けとして拡充を図るものです。

 本サービスは、当社グループの北電BESTが太陽光発電設備を設置し、発電したカーボンフリーの電気をお客さまにご使用いただくもので、サービス料金は月額8,000円、契約期間は10年間としております。
 お客さまは、初期費用ゼロでカーボンフリーの電気をご使用いただくことができ、設備のメンテナンスもサービス料金に含まれているため、安心してご利用いただけます。
 また、10年の契約期間終了後には太陽光発電設備をお客さまに原則無償譲渡し継続利用いただくこととしており、お客さまには非常に魅力的なサービスとしています。
 本サービスは、北陸地域にお住まいのお客さまを対象としており、まずは戸建住宅50戸とし、7月1日から受付を開始いたします。
 また、今後、申し込み状況等を踏まえながら対象条件や戸数の拡充、蓄電池やEV関連設備等を組み合わせた新たなサービスの拡充についても検討してまいります。
 当社はその他にも、カーボンニュートラルの取組みとして、豊富な水力を活用したカーボンフリー電気の販売や電気自動車の普及支援などに積極的に取り組んでまいります。

 私からは以上です。

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