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志賀原子力発電所の配管溶接部の焼鈍における温度記録の疑義に係る調査結果について


平成9年9月26日
北陸電力株式会社

志賀原子力発電所の配管溶接部の焼鈍における温度記録の疑義に係る調査結果について

 9月16日にお知らせいたしました志賀原子力発電所の配管溶接部の焼鈍における温度記録の疑義について、当社は、事実関係の調査を実施しておりましたが、その調査結果がまとまりましたのでお知らせいたします。


 当社は、(株)日立製作所が製作した原子力発電所の配管溶接部の溶接後熱処理(以下「焼鈍」という。)の温度記録の一部に真正でない記録が使用されている場合があるとの疑義について、9月16日から(株)日立製作所、(株)日立エンジニアリングサービス(以下「HESCO」という。)及び(株)伸光の各工場において事実関係の調査を実施しました。

主な調査内容は、(株)日立製作所及びHESCOが施工した志賀原子力発電所の溶接部について、真正でない温度記録が使用された可能性がある溶接部の特定、適切な焼鈍が行われていたこと等の確認です。

 真正でない温度記録が使用された可能性がある溶接部の特定は、真正と考えられる温度記録とそうでないものとを区別する特徴を抽出し評価する方法により行いました。具体的には、温度記録に特徴のあるものについては真正と考えられるものとして除外し、それ以外のものを真正でない温度記録が使用された可能性のあるものとして取扱うこととし、その溶接部を疑義がある溶接箇所としました。

 調査の結果は以下のとおりです。

 対象となる溶接箇所 1844箇所
 疑義がある溶接箇所    9箇所

 疑義がある溶接箇所9箇所は総てタービン建屋内にあり、タービン廻りや原子炉へ給水する系統及び付属する配管の溶接部です。
 また、焼鈍作業については、HESCOの現場管理者がマニュアルに従い各段階でチェックしていますが、そのマニュアルの調査、管理の実態の調査等により、確実に焼鈍が実施されていることを確認しました。

 当社は、建設時の非破壊検査及び耐圧漏えい試験や、運転中のパトロール等により配管の健全性について確認をしていますので、発電所の運転継続に特段の問題はないものと判断しています。
 今回の件に関して、念のため、運転監視や現場パトロールを強化していますが、今後、通産省の検討会の結果等も踏まえ、次回の定期点検時に疑義がある溶接部について健全性を確認する等、適切に対応してまいります。

以上

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