通電加熱式豆腐製造機の共同開発について
平成10年12月15日 株式会社高井製作所 北陸電力株式会社
通電加熱式豆腐製造機の共同開発について
株式会社高井製作所(社長:高井一哉 所在地:石川県石川郡野々市町稲荷1−1)と北陸電力株式会社(社長:山田圭藏)が通電加熱式豆腐製造機を共同開発し、1号機を去る11月28日に群馬県の豆腐製造業者青蔵屋殿に納入しました。これまで豆腐の製造は一般に、煮沸した豆乳ににがりを加え固めた後すぐに大きさを切り揃えて水に漬けたものを製品としていましたが、10℃前後の低温に豆乳を冷却した後、にがりを加えて徐々に加熱し、凝固、熟成する方式が考案されました。この方式では、旨み、甘みを増し、保存性に優れた豆腐を作ることができ、付加価値の高い製品として販売されています。これまで加熱には蒸気が用いられてきましたが、本製品では、豆乳自体に電気を流して内部からの発熱により加熱する方式を採用したものです。
平成9年8月に高井製作所から北陸電力に技術提携の要請があり、その後共同開発を行い今回の製品化にこぎつけました。
【主な特長】
蒸気加熱方式に比べて次の特長があります。
- 火災の心配がない。
- 燃料ガスや燃焼ガスによる汚染がない。
- 燃焼音がない。
- 制御性に優れている。
- 内部加熱により短時間で均一に加熱でき、豆腐の品質にムラがない。
- 作業環境の温度管理がしやすい。
- シンプルな構造で故障が少なく寿命が長い。
- 操作盤にカラー表示の液晶タッチパネルを採用し操作性を向上した。
- 顧客が独自の通電制御プログラムを作成、記憶でき、多品種生産に対応しやすい。
- 1種類の型箱で、絹ごし、木綿ごしができる。
- 自動制御により、加熱温度の精度が高い。
【仕様概要】
- 電源 三相3線式200V
- 設備容量 80 kW
- 製造能力 1,400 丁/時
- 価格 2,500万円
【問い合わせ先】
株式会社高井製作所
tel.076-248-1355 , fax.076-248-5457,e-mail:takaitofu@po2.nsknet.or.jp
北陸電力株式会社 地域総合研究所
tel.0764-41-4151 , fax.0764-33-7893 ,e-mail:chisoken@rikuden.co.jp
以 上
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