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志賀原子力発電所1号機の定期検査終了について

平成10年4月16日
北陸電力株式会社

志賀原子力発電所1号機の定期検査終了について

 志賀原子力発電所1号機(沸騰水型、定格出力54万キロワット)は、平成10年1月17日から第4回定期検査を実施してまいりましたが、 本日15時、通商産業省による総合負荷性能検査に合格し、定期検査を終了いたしました。

[参考資料]

志賀原子力発電所1号機 定期検査実施状況

1. 定期検査のための期間
平成10年1月17日から平成10年4月16日まで 90日間

定期検査開始:平成10年1月17日

発電開始:平成10年3月23日

総合負荷性能検査:平成10年4月16日
2. 定期検査を実施した主な設備
下記の設備について検査を実施し、いずれも異常のないことを確認しております。

(1)原子炉本体:原子炉圧力容器、炉内構造物、燃料の点検

(2)原子炉冷却系統設備:主蒸気系、給水系などの配管類、熱交換器、ポンプ、弁類の点検

(3)計測制御系統設備:冷却材圧力、流量計測装置などの計測制御系統設備の点検、校正

(4)燃料設備:燃料取替装置の点検

(5)放射線管理設備:モニタリング設備などの放射線管理計測装置の点検、校正

(6)廃棄設備:放射性廃棄物処理設備、固体廃棄物貯蔵庫の点検<

(7)原子炉格納施設:原子炉建屋、原子炉格納容器の気密試験

(8)非常用予備発電装置:非常用ディーゼル発電設備等の点検

(9)蒸気タ−ビン:主要弁類の分解点検、補機類の点検

(10)電気設備:発電機、変圧器等の点検
3. 定期検査期間を利用して実施した主な工事等

(1) 出力領域計測装置検出器取替
計測制御系統設備の核計測装置のうち出力領域計測装置の検出器集合体(全数20体)6体を取り替え、性能維持を図りました。

(2) 制御棒駆動機構取替
制御棒駆動機構89体のうち分解点検を行う13体について、同一設計の予備品と取り替え、点検作業の効率化を図りました。

(3) 燃料の一部取替
原子炉内の全燃料(368体)のうち、84体を新燃料に取り替えました。

(4) 原子炉冷却材再循環ポンプ部品の改良
再循環ポンプ(A)の分解点検にあわせて、ポンプの一部の部品(ケーシングカバー等)を最新技術を取り入れた改良品に取替えました。

(5) アクシデント・マネ−ジメント対策
原子炉冷却材再循環ポンプ部品の改良
再循アクシデント・マネ−ジメント対策のうち、電源強化対策を実施しました。

 なお、配管溶接部熱処理の温度記録に疑義のあった箇所9箇所については、今回の定期検査において、国の調査により健全性が確認されております。
 また、復水器細管漏えいに係る再発防止対策工事についても完了しております。

以 上

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