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雨、雪、濃霧。状況が変化しやすい山中での作業。現場での冷静な判断力と対応力が、設備を守る。MOVIEを見る

水が流れ落ちる力を利用して水車を回し、電気をつくる水力発電。手取川水系にある
吉野谷発電所は、大正15年から運転を開始し、87年経過した今も現役で稼働している。

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 月に一度実施する巡視点検では、二人一組となり傾斜40度、長さ200メートルの水圧鉄管を異音や漏水がないか、ボルトの緩みがないか一本一本確かめながら斜面を登る。息を切らして登りきると、今度は水槽の中の木の枝や枯れ葉を手作業で取り除く「スクリーン除塵作業」を行う。標高300メートルほどの山間部にある吉野谷は、4月下旬まで雪が残る。厳冬期はマイナス10℃、積雪は3メートルを超える。

 「冬場は山奥にある現場に向かうことすら困難になる」。雪のない時期は、2〜3時間で完了する巡視点検も、積雪があると丸1日かかることもある。特に新雪の場合は、カンジキを履いても腰のあたりまで沈み、数メートル歩くだけでかなりの体力を消耗するという。また急な吹雪で視界が遮られ、巡視路がわからなくなることも。

落差120メートルの水圧鉄管

傾度40度の階段をのぼりながらの巡視点検

 「最も危険なことは、セッピ(雪が張り出している状態)に気づかず踏み出すと転落する可能性があること」。こうした危険を未然に防ぐために、水圧鉄管上部にある水槽周辺の地面と高低差が大きい箇所では構造物の端には近づかない、また除雪して手すりの位置を確認しながら近づくようにするなど、自分たちの身の安全を守りながら道なき道を進み巡視点検を行っている。
 「水力発電は、水という自然の力を借りて電気をつくっている。自然と対峙するのではなく、自然に従い、調和しながら作業することを心がけている」。刻々と変化する山の天候にも対応し黙々と作業を進める。大自然の中での作業は、何事にも柔軟に対応するための冷静さが必要不可欠なのである。

 北陸は水が豊富な地域であり、北陸電力の水力発電の割合は、総発電電力量の内2割以上を占める。これは全国的にみても非常に高い比率だ。発電の際に二酸化炭素を排出しない水力発電は、再生可能エネルギーのひとつとして、今後も重要な役割を担っていく。この吉野谷発電所よりも古く明治時代から運転している水力発電所もある。何度も保守・保修を重ね、昔も今も自然の恵みを受けて電気を作り続けている。「自然を大切にすることが、安定供給につながる」。その言葉には、使命感とともに自然への思いが込められていた。

ボルトにゆるみがないか、1本1本丁寧に確かめる

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